うつらうつら

□2年会スピンオフ
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「名無しさん、あんた男子テニス部のマネージャーやりなさい」



『えーなになによーちゃん朝からすげー冗談!あはは!エイプリルフールは終わっちゃったよ?もー!





…え?まじで?』




皆さんこんにちは私の名前は篠原名無しさんです!
4月の某日久しぶり(と言っても2週間ぶり)に会った他校の親友のよーちゃんにいきなり男子テニス部のマネージャーになれと言われました。

何でも彼女はすでに男子テニス部のマネージャーになったそうで…もともとテニスでダブルスをしていた私達ですが中学校に上がる際通う学校が違うからとテニスをやめてお互いテニス以外を頑張ろうねなんて話していた。だがしかしここに来てまさかのマネージャーやりなさい宣言。


これは否が応でもやらなきゃならねぇって話ですよ。

よーちゃん怒ると怖いし暫く口聞いてくれないし…


ってな訳で次の日月曜日朝から速攻テニス部を訪れ部長さんに土下座しました。


『お願いします!マネージャーやらせてください!!お願いします!!』



「…なんだてめぇ」


『生死にかかわるんです!!お願いします!!』



「あーん?」



部長は泣く子も泣く大人も黙る2年でありながら生徒会長も勤めるあの跡部財閥の御曹司跡部景吾様

いきなり来て土下座したもんだから頭おかしいやつだと思ったと後日いっていたが私もそう思う


で、なんだかんだ話を聞いて下さった跡部様のご厚意で試用期間が儲けられ死ぬ気で働き見事一ヶ月後に正式にマネージャーと認められることと相成りました。



「あの時はほんまおもろかったなぁ名無しさんちゃん」


「まさかの土下座だもんな、やベー女子来たかと思ったぜ!」


「あれは激ださだった」


「身内の恥ですよ」


「でもでも名無しさんちゃんまじで頑張ってるCー」


「そうですね!名無しさん頑張ってますよね!」



「あーん?俺様はひと目見たときからあいつはできるやつだと思ってたぜ」



と後に語られることになるなんて全く知らず




鼻歌歌って呑気にドリンクを作る私。



そんな物語である




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