ドクタケのくの一さん
□4話
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『え?なんで私がドクタケに来たかって?』
「そー、最近とーちゃん達の間で噂になってるんだ」
『なんで、ねぇ?』
「タソガレやドクササコにもスカウトされたこと有るんでしょ?」
『スカウトっていうか…うん、まぁ』
「自分たちで言うのもなんだけどドクタケってちょっと変わってるしさ」
「忍術学園で先生やっても良いくらいの腕前なのにおかしいなって僕達も話してたんだよ」
『やけに誉めるわね…行ってほしいの?』
「そりゃ行って欲しくは無いけど」
「なんでだろうなって純粋に思っただけよ!校長も私達には優しいけど名無しさんさんにはあんまり優しくないし…」
『んま確かに優しくはないよね。昨日までドクササコに探りいれてこいとか言って自分たちは鍋パしてたし』
「うわ…」
「校長…」
『んでもなんだかんだ言っても私の分のカニは残しておいてくれたり、言葉で労ってくれたりするし…うん、私は今現状不満は少ないよ』
「少ない、なんだ?」
『お給料は仕事に見合ってないからね』
「もっとだすから来てよって言われたら他の城行っちゃうんですか?」
『行かないよ』
「断言した」
「即答だ」
『私はドクタマの皆が大好きだし殿も分かりやすい性格だから好きだし八方斎様も嫌いじゃないしさ、他の皆もバカだけど楽しいからね』
「名無しさんさん!」
「ぼくらも!ドクタケ大好き!」
「僕らも名無しさんさんが大好きだよ!」
「いつまでも私達のお姉さんで居てね!」
『ふふ』
『(実は内弁慶で人見知りだから身内以外と話すのが嫌なだけだってことは黙っておこう)』
。
行きたくないよ君たちが大好きだから