ホグワーツ4年生


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“闇の帝王、住宅街に現る”

“昨晩、闇の帝王は20人のデスイーター
と共にマグルの生まれの魔法使いや
魔女を6名殺めた”



朝の大広間は日刊預言者新聞の記事
の話でいっぱいだ。


『闇の帝王‥‥‥』

忘れていたわけではない。
この世界には恐ろしい闇の帝王がいることを。
きっと魔法界の中で闇の帝王を殺す
手段を知っているのは自分だけ。

もし、みんなが卒業するまでに
闇の帝王を倒せばみんなの未来は‥‥‥‥
変わるはず。


‥‥‥‥変わったらどうなるの?
未来を変えた自分はどうなるの?
私は罰に値するの?









「純血主義者の考えが分からないね」

ジェームズはテーブルに肘をつきため息をついた。

「もうすぐ夏休みなのに‥‥‥‥‥」

リリーの親は非魔法族のマグルで標的になってしまうため、
リリーやリリーの家族は、ダンブルドアがかけた魔法で護られるらしい




夏休み‥‥‥‥自分はどうなるのか。
こっちに来た頃は夏休みになる前までは戻るかと思っていたがに
まさか半年間この世界にいるとは
思わなかった。

私いつ帰るの!!!!!


「ね、ねぇまなはニホンに
帰るの?」

ピーターの質問にジェームズ
シリウス、リリー、リーマスはこちらに
顔を向けてきた。

『え、えと‥‥‥‥帰る‥かな?』

「ええええ!そんな!
あなたの家に煙突飛行で行ける?」

『い、行けないかな‥‥‥』

「残念だなぁ〜3ヶ月も会えないなんて‥‥‥‥」

無駄に長い外国の夏休み。
自分はその間どこにいたらいいの!?



「まな」

名前を呼ばれ後ろを振り向くと
セブルスが立っていた。

「おいおい、なんの用かなスニベルス君?」

「ここはグリフィンドールのーーー」

『ジェームズ、シリウス!うるさい!
で、どうしたの?』

「ダンブルドア校長がお呼びだ」

『了解!ありがとセブルス!』

まなはブーブー言っている
2人を無視し、立ち上がった。

「防衛術の授業に遅れないでねまな」

『うん!』












































廊下にはまなの足音だけが
響く。
朝食の時間のため、廊下にはだれも
いない。
そんなシーンとした中、どこからか
パタパタと羽の音が聞こえる


『‥‥なに?』

まなは音のする方を
見ると天井に黒い物がいるのに
気がついた。

キーキー

耳を塞ぎたくなるような音とともに
その黒い物が下へ降りてくる


『こ、こうもり?』

黒い正体は小さなコウモリだった。
目は赤く、ゾッとするような生き物。

ハヤク‥‥ミツケナケレバ
アノムスメヲ



『え?』

今の言葉は確実にコウモリからだった。
小さい頃からなぜか動物の言葉が分かる
ため間違いない。

コウモリは再び天井に飛んだかと思うと
霧となって消えた。


『‥‥‥何だったんだろ』

まなは少し気になったが、
ダンブルドアに呼ばれているため再び歩き出した。












「おぉ、来たかね」

『遅くなってすみません』

まなは部屋に入り、ダンブルドアが座っている机の前に立った。

『‥‥なにかありましたか?
も、もしかして帰る方法がわかったんですか?』

「いや、帰る方法はわからんの。
自然に帰る時が来るかと思ったが、
もうホグワーツにきて半年が経って‥‥‥
そしてもう夏休みじゃ‥‥‥」

『まぁここにいるのは本当に楽しくていいんですけど、残してきた美奈子さんが心配です‥‥‥』

一日として美奈子さんを忘れたわけじゃない。そして、あの日の出来事を‥‥‥‥
あのラーナというドビーみたいな子は
なんの為に私をここに‥‥‥‥


「夏休みの間、ホグワーツにいる事はできないできない。わしが君の為にどこかへの宿泊の予約もできるが‥‥‥それで大丈夫かの?」

『はい。大丈夫です。わざわざ
ありがとうございます。
あっ、でもお金の方は?』

「なーに。心配いらん。そこはわしの
友人が経営しててのぉ、お金は必要ない。その宿泊施設にはなんでも
揃っておるから不便なことはないじゃろう」




ありがたいことにお金はいらないということなのでそこで夏休みを過ごそうと決めた。
早速、ダンブルドアは手紙を書いて
ふくろう便で送った。


「もうすぐで授業が始まる。
もう行って良いぞ」

『はい。ありがとうございました』
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