短編
□王様ゲーム(種)
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「ねぇ、キラ。…キラは、僕の事好き?」
あれはカラッと晴れた夏の日だったと思う。
近くの公園で一緒に遊んでた幼馴染に、心臓が飛び出るかと思うくらい緊張して問いかけた。
唐突な俺の質問に驚いたらしく、パシパシと眼を瞬かせていたが、しばらくすると俺の言った意味が理解できたらしい。
満面の笑顔で俺の欲しい答えをくれた。
「うん、大好き!!」
その言葉に勇気を貰った俺は、一大決心をしてキラに告げる事にした。
「あのね?」
「うん?」
緊張でまともにキラの顔見られなかった。
だけど、これ以上黙っていられなくて、思い切って俺は告白した。
「将来、僕と結婚してください!!」
――…俺の記念すべき初めての告白は、母や父を始めとした知り合いの前で行なわれた。
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