□僕が宙を駆ける理由 第一章
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『分かった』
 声に迷いはない。
 もちろん友の住処を破壊する事に抵抗がないはずがない。
 後ろめたさもあるだろう。

 それでもすべてを振り払い決断を下した。


 それからは早かった。
 防戦に徹しなければならないストライクは大立ち回りには役には立たない。
 それとなく背後にダメージを受けてはいけない物を置き、素知らぬ顔で砲弾をそこへと誘導する。

 シャフトにもどんどん負荷がかかっていく。





 そしてついにその時が来る。


『うあぁぁあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!』

『キラッ!』



「おい!アスラン!!」

 覚悟していたとは言え、崩壊のさいにおきる乱気流でMSのコントロールがまったく利かない。

 視界の端にイージスとストライクが同じ穴に吸い出されていくのが確認できたが、それまでだった。
 ミゲルのジンも冷たい虚空に放り出された。
 アスラン達とは違う穴から…。


「アスラァァアァァン!!」



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