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□◇秋色◇
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「空の色が変わりましたね」
◇秋色◇
今日は愛しい貴方とちょっと仕事を抜け出して誰もいない秘密の場所でひざ枕
「あぁ?…あぁそうだな」
ぼんやりと二人で空を見上げると雲の少ない青空が夏のそれよりも柔らか色味を帯び長閑に広がる
「何かお仕事してるのが勿体ないようなお天気ですねぇ」
「はん現にサボってんじゃねえか」
「まぁ…そうなんですけど もぅ意地悪ですね隊長」
ほんのりと顔を赤らめて空から膝に視線を移すと、そこには優しく微笑む剣八の姿
「…んもぅ!ずるいその顔は反則ですよ」
「何だよそりゃ」
くくっと咽を鳴らし腕を伸ばすと下ろされた髪を節張った指を髪にからます
「ひゃっ!」
「反則なのはどっちだよ」
はにかむような笑顔で見詰める剣八はその手を頬に滑らせた
「あんまりそんな顔すんなよ…」
「…隊長ぅ…」
「二人ん時ぐれぇ名前で呼べ…」
じっと顔を見詰めると自然に縮まる距離
「けん…ぱち…」
「あぁ…」
そっと触れた唇に高鳴る鼓動
青く高く輝く秋空の下で…
おわり
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ああ 焼き芋くいてぇ… 9/11