東巻 短編
□巻ちゃんショタ化
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なにがどうしてこうなった??
「か、可愛い!!可愛いぞ巻ちゃん!!」
「・・・離れるショ」
なぜこうなったかというと、2時間前に遡る。
朝、目が覚めるといつもよりも天井が高い。
不思議に思って起き上がると袖から手が出てないことに気がついた。
「は??」
恐る恐る鏡を見ると、小学生くらいの俺がいた。
一瞬、夢かと思って頬をつねってみる。
「イテ・・・」
痛いということは夢ではない。
「マジかよ・・・・・・」
取り敢えず、学校には休むことを伝えて金城達にも家に来るなとメールしてこうなった原因を考えていたところ、この煩い東堂が来たのだ。
「つか、なんで俺が学校休んでること知ってんだよ」
「む?直感だ!」
「直感て・・・」
相変わらず、こいつの感は恐ろしいくらい正確だ。
「どうしたら元の姿に戻れるのかね?」
東堂は俺を膝に乗せたまま頭に顎をのっけてきた。
「戻る方法知ってたらとっくに戻ってるショ」
それにしても、なんでこんな姿になったのかが気になる。
原因を考えて居ると、机に置いてあった携帯が着信音を鳴らした。
「田所っち??」
携帯を耳に当てると独特の太い声が流れて来た。
「よお!巻島風邪ひいたらしいな!大丈夫か?」
「まあまあショ。今はまだ寝ていた方がいいだろうけどなァ」
まさか小さくなって居るなど言えるはずもなく、風邪の症状を答えて行く。
「あ、あとよ。昨日あげた田所パンなんだけどよ、変な調合しちまったみたいで食った奴が何人か子供になってんだよ。
まぁ、皆なぜか牛乳をのんだら元に戻ったんだけどな!まあ、子供になったのも全員じゃねぇし巻島は大丈夫だろうけどな!じゃ、はやく風邪治せよ!」
電話を切ると、そのまま携帯をベッドに置き、立ち上がる。
「巻ちゃん?どうかしたのかね?」
東堂の質問に答えずにキッチンへ向かう。
冷蔵庫を開けて、牛乳を取り出そうとするが、届かない。
「東堂、牛乳取ってくれショ」
「む?牛乳が飲みたいのか?」
ひょいと冷蔵庫から牛乳を取り出すと東堂はコップに注いでくれる。
そのコップを受け取ろうと手を伸ばすが、ひょいとコップを上に上げられてしまう。
「東堂?」
「巻ちゃん。もしかしてだが、牛乳を飲むともとの姿に戻れるのかね?」
「ショ」
すると、東堂は高い棚の上にコップを置いてしまう。
「ちょ、そんな所に置いたら取れないっショ!!」
ぴょんぴょんとジャンプをするが届くはずもなく手はコップのはるか下までしか届かない。
「巻ちゃん!その可愛い姿を写真に撮らせてくれたら牛乳を渡そうではないか!」
「はあ!?」
携帯を構える東堂に牛乳の為と自分を納得させて何枚も写真を取られる。
あれからどれ位時間が経っただろうか。
やっと牛乳を飲めた俺は元の姿に戻って居た。
「はぁ、本当今日は散々だったショ」
心も体も疲れ切ってソファから動く事さえおっくうだ。
「小さい巻ちゃんも可愛いが、やはりいつもの巻ちゃんの方がおれは好きだな」
ソファで寝転がっている俺の腹辺りを枕にしている東堂は携帯を眺めながら呟いて居た。
じんわりと暖かい東堂の体温に安心していると段々とまぶたが重くなってくる。
「巻ちゃん、疲れただろう?眠ったらどうだ?ベッドまで俺が運んでやろう」
「いや、自分で行けるショ」
のそりと起き上がり、少しふらふらしながらベッドに倒れこむとのそのそと東堂も入ってくる。
いつもなら暑苦しいと追い出すが今日はなんだか追い出す事さえ面倒で諦めてそのまままぶたを閉じる。
翌日、田所っちに文句を言うのを忘れないやわうにしなくては・・・
ーーENDーー
自分で描いて居てよく分からなくなってしまいました。
すみません。