長編

□2.
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「!?…スマイルか!!?」
「ヒーッヒッヒ…そうだよ。」
ユーリ様が声の方へ振り向いた。
瞬間プツンとワタシの何かが切れてしまった---




「……?…リンさん?リンさん!!」
ペチペチと柔らかいものが頬を叩いた。
すごく…気持ち良い。

「…ぎゃんっ!?」
ワタシは思わず自分を叩くものを掴んでしまった。
毛…意外と固い…
これ、肉球…?
「あああああ、リンさん!!」
アッシュさんの前足だった。

「あーらら、ゴメンねぇ。
僕の口しか見えなかったよね?」
慌てふためくアッシュさんの反対側でミイラ(??)が言った。
「…ミイラ男……」
精神の限界を越え気を失っていたらしい。
ミイラと言われた彼はよろめき、項垂れた。

「…ミイラじゃ……ないよ。」
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