kick off
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上京して1ヶ月が経っただろうか。大学生になって親元を離れて暮らしている。バイトは土日、に入れて平日はしっかりと勉強出来るようにしてある。バイト先の居酒屋はよくETUの試合中継をテレビで流してくれる。私は今住んでる近くのチームということもあって応援するようになった。負け続きだけど。
私の学部は基本午後が空くようになっている。お陰でこうやってETUの練習風景を見守ることができるのだが。ミスターETUと呼ばれる村越さん。それを応援するサポーターのスカルズの皆さん。少し怖いけどいい人たちだった。上京してきたばっかでチームの練習風景を初めて見た私に選手の名前を教えてくれたりしたのだ。私はそれからサポーターとしての活動を始めた。
「名前じゃねーか。今日も見に来てたのか」
『羽田さん、こんにちは。今日は早く授業が終わったもので』
大学生も大変だな、とわしゃわしゃ頭を撫でられた。町の案内やおすすめスポットを教えてもらったスカルズの皆さんには感謝してもしきれない。今のバイト先もその一つだ。
『というか、みなさんお揃いで...珍しいですね。』
そう言うと顔つきが怖くなった。
「監督が変わるんだ。よりによってアイツが監督かよ....」
羽田さんのその台詞にみんなが騒ぎ始める。それが聞こえたのかＧMの後藤さんが来てスカルズの説得を始めた。
何ていうか怖かったです。(小並感)
というか、新しい監督さんは誰だろうか。
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