喧嘩が強い。それだけ。


□バブ38
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夏「おはよう」


『ここは....』


夏「俺達の教室だよ。」


俺達の学校は破損はあるもののなんとか崩壊せずに済んだようだ。


『ここでゆっくり寝てたということは、全部終わったんですね。』


夏「うん。男鹿くん大活躍。」


『流石だわ...』


ここで夏目さんにずっと手を握られていることに気づく。
傷だらけの手は自分のとは思いたくないほどで見るに堪えないものだった。
それなのに、ずっと握ってくれている。


『夏目さん、手離しましょ?汚れちゃいます。』


夏「今更何言ってんの。」


起き上がろうとしたら全身に激痛が走った。
そりゃそうだ。鬼羅の力限界まで使ったもん。
夏目さんは私の体を支えて立ち上がらせてくれる。
体育館の方でみんな待っててくれてるんだって。行かなきゃ。


夏「そういえば、藤って子がすごく雨深ちゃんと話したがってたよ?」


『あー...(今は会いたくねぇ…)』


夏「俺以外の男とデートなんて妬いちゃうな。」


『目が笑ってませんよ。』


夏「だって俺雨深ちゃんのこと好きだし。」


『いきなり過ぎません!?』


夏「俺は雨深ちゃんの気持ちも知りたいな?」


2人きりで廊下を歩いているため逃げ場がない。


『...っすよ』


夏「聞こえないよ?」


『だぁーッ!あーもう!好きっすよ!いい加減認めます!』


彼はにっこり笑って私を担いだ。
担いだ...?


夏「他の男に色目使ったら即お仕置きだねー」


『何であんたそんなに楽しそうなの!?ちょ、下ろして...力強ッ』




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