喧嘩が強い。それだけ。


□バブ16
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兄さんのマンションが崩壊して数日。俺の家から別のマンションに行く様子を見せない兄さん。そろそろ出て行って頂けないのであろうかと日々悩んでいる。通学とかの時は兄さんを迎えに来た蓮井さんの車に乗って行けるようになり楽になったが、俺はやはり自分の足で歩きたい。というか、男鹿くんや古市くんと一緒にだべりながら登下校したいだけだけど。

という訳で....


『出てけクソ兄貴』


「は?兄妹なんだからいいだろーが」


『俺が良くない。出てけ』


「やなこった。かわいい妹の温もりを感じてたいんだよ」


『きもい』

とりあえず一発殴っておいた。
普段パシリにしか使わないのにこういう時だけ調子のいいことを言うコイツはクズだ。断言しよう。


『俺は夏目さんいるし。神崎さんもいるし。お父さんみたいな城山さんいるし。』


「なんでよりによってあいつらなんだよ!」


『俺が誰と関わったっていいじゃないか』


「だーめーだ。あいつらは特に駄目だ。」


『....出てく。今までお世話になりました。』


適当に財布と携帯持って家を出た。
後ろで兄さんがなんか言ってたけど気にしてられない。後ろを振り向かずに歩き出した。


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