Turn Over Life....


□Vacanza!
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あの任務にあと自室で眠っていると、エドモンドさんが俺の部屋を訪れ、一週間ほど休暇をくれた。
何故そんなに休日を、と思い本人に尋ねるとリゾットさんから全て昨夜の出来事を聞いたようだった。

腹の傷がいつ開くかもわかんないのに働かせられない、と一言。
そうですね...人前で血がドバーってなったらいけないですもんね...。

詳しく聞けば、リゾットさんは相当怒られたようで。俺を任務に向かわせたのはさておき、報告を入れなかった事を怒っていた。
どの業界でもほう・れん・そう、なんですね。
確かに報告も入れないで任務に向かい、怪我を負ってエドモンドさんのお手伝いが出来ないとなったら色んな方面に支障をきたしてますもんね。


『すいません、俺も一言伝えるべきでした。』


「いえ、奏多さんはお気になさらず。ソルベとジェラートの援護を率先して行ったと聞きました。立派です。今後はそういった任務も任せそうですね。」


『...今度はケガしないよう心がけます。』


「非常に頼もしいですが、今は安静に。傷を早く治す事を考えてください。」


『...はい。』


それでは、とにこやかに笑みを浮かべて部屋を出ていくエドモンドさん。
彼が部屋を出たのを見てふぅ、と息を吐く。
打たれた場所は微かに痛いが、治療してくれた医者に塗られた薬のおかげでそこまででもない。
見た目も行動も怪しかった医者だが、腕は確からしい。

にしても暇だ。
こうして働きもせず、必要最低限の物しか置いていないこの部屋では退屈だ。
机の上にある数冊の本は読み終えてしまっているし、お菓子を作るために動こうにもまだ少しだるい。
もう日本に帰ることは諦めているのだからそろそろ家具や本、ゲームなどを増やしてもいいのかもしれない。...そんなことを考え始めていた。

そんな時に...


「おい、ちょっとツラ貸せ。」


『え、ギアッチョさん!?俺療養中なんですが!』


「ンなもん、すぐ治る。行くぞ。」


『え、あ、ちょ、着替えるので少々お待ちを!』


するりと着れるワンピースに着替えるとギアッチョさんの待つ廊下へと急ぐ。
俺を確認するなり車を置いている車庫へと向かった。



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