Turn Over Life....
□Buongiorno!
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ダンダンダン
誰かがドアを叩く音で目が覚めた。
布団の温もりが恋しいせいか、まだ起きたくないと思い布団を頭までかぶりなおす。
「リーダーいつまで寝てんの!起きて!」
布団が無理やり剥がされ、意識が覚醒する。
「えっ!?」
『えっ』
布団を剥がした張本人であるメローネさんとバッチリ目が合う。
そして、隣に寝ていた彼にも気づく。
そういえば、寝れないから散歩しようとしたらリゾットさんにとめられて一緒に寝たんだった…。
「ん...どうした?」
「どうしたもこうしたもないよ!リーダーが女の子と寝てるだなんて...。しかも奏多と...。」
1人パニック状態に陥るメローネさん。
どうにか落ち着かせようとするが、無意味なようだ。
『あ、いや、これには深いわけが。』
「プロシュート!リーダーが!リーダーが!」
未だぼやーっとしている隣の彼に弁明をするように言うが、低血圧なのかじっとこっちを見つめ返してくるだけで何も喋ろうとはしない。
そうこうしている間にメローネさんはドタバタと階段をおりていき、メンバーを呼びに行ったようだ。
そして連れてきた。
「マジじゃあねーか。」
「な、俺の言った通りだろ?」
「おいコラリゾットよォ。何でこうなったんだ。」
問い掛けられた彼は未だ意識がはっきりとしていないのか、上半身を起こしただけでぼーっとしている。
「てめぇも何とか言え奏多!」
『ひぇっ!?』
美人の怒った顔ってなんでこんなに迫力あるんでしょう。
『あ、あのですね、昨日寝れなくて散歩行こうとしてたんです。そしたら...』
「はぁ!?散歩だァ!?」
「女の子が夜中に?」
プロシュートさんだけでなくメローネさんまで顔をずいっと近づけて怒鳴るようにして言うもんだから1歩後ろに後退る。
『日本は、夜中に出歩いても安全でしたので…そ、それにスタンドだってありますし…。』
「...そういえばジャポーネは随分平和な国だったな。」
「...スタンドの力をあまり過信しすぎるな。」
先程まで黙っていたリゾットさんが頭を掻きながら口を開いた。
「何も無かった。それでいいだろう。」
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