Turn Over Life....


□Prima missione.
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イタリアに住み始めて約2週間。
ネアポリスの観光は充分楽しめたし、エドモンドさんのお店でのバイトにも慣れ始めてきた。
まかない飯が美味しくて毎日仕事を頑張ってしまう。
常連客や組織のメンバーにも顔も覚えられ、カフェの仕事がしやすくなってきた。


忙しくも楽しい毎日を過ごしていると、閉店作業中にエドモンドさんが声をかけてきた。


「明日はお店を休みにします。」


『...急ですね。何かあるんですか?』


「夜に組織の定例会があるのでそれに参加します。もちろん、奏多さんも。私の護衛についてもらいます。」


『護衛...ですか?』


「えぇ、貴女の能力は護衛向きです。なので参加していただきます。...あぁ、ドレスコードがあるので明日の昼間にでもドレスを買いに行ってきなさい。プロシュートに車を出すように伝えておきます。」


『ありがとうございます。』


店を片付け終えると自室に戻り、ベッドに身を放り投げる。
そして盛大なため息をつく。

ついにギャングとしての初任務かぁ...。
イタリアのギャングって銃とか使うよね?まさか...スタンド使いもいっぱいいるんじゃ...うわぁ。
ギャングの抗争を想像しただけで怖くなってきた。
でもまぁ、大丈夫でしょ...いけるいける...。
なんて考えても不安は消えないわけで。
もし、抗争に発展したとしたら、私は命をかけてでも幹部であるエドモンドさんを守らなくてはならない。
つまりは下手したら私は死ぬという事。


......想像したよりえげつない。
気がついたら死と隣合わせというこの状況に寒気がした。


『.....明日動けるように寝とこ。』


布団を頭まで被り、目を瞑って夢の世界へと旅だった。




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