Turn Over Life....


□Piacere di conoscerti.
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約13時間かけてたどり着いたのはイタリアの首都であるローマ。
そこから電車で1時間。なんとか無事にネアポリスに到着した。
これから暫くこの地に身を置くことになるであろうと思い宿舎を1年ほど借りることにした。
1年ほど借りても料金30万弱(光熱費諸々込み)って安すぎでは。


予約しておいた宿舎を目指してトランクをガラガラと音を立てながら引いて歩く。
今回用意してもらった宿舎は4階建てになっていて、1階がカフェ、2階より上が居住区域となっているようだ。
今回は2階の角部屋を使わせてもらえるようだ。


受付はカフェの店主、エドモンドさんがやってくれた。
どうやら、カフェ経営と同時に宿舎の貸出も行っていたようだ。


『暫くのあいだ、よろしくお願い致します。』


頭を深く下げれば、そんなのいいって、と頭をあげるよう促され、部屋の鍵を受け取った。
可愛らしくリボンと鈴の着いた鍵を持ち二回へと進む。
すると、3階の方から騒がしい声が聞こえてきた。
....もしかしてーだけどー...安さの理由これ?


「うっせぇぞメローネッ!!」


「ははははっ!!ダメだ、お腹痛い!!ぷっはははははっ!!」


一応1年ここで過ごす訳だから挨拶ぐらい行こと思ったが後回しにしよう。そうしよう。
今は後片付けが先だ。
あとある程度の収入源の確保、周辺施設の把握...うっ頑張らないと。


俺が寝泊まりする部屋にはキッチンとトイレ付きユニットバス、8畳ほどの部屋といったシンプルな間取り。
部屋には大きな窓が2つあり、ネアポリスの街並みが伺える。
またセミダブルのベッドにテーブルとソファ、おしゃれな間接照明が置かれていた。
クローゼットも備え付けで、かなりの量収納できそうだ。


部屋を物色しつつ荷物整理を終えた私はネアポリスの街へと繰り出した。




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