喧嘩が強い。それだけ。
□バブ39
2ページ/4ページ
卒業式も無事に終わり、3−Aに駆け込む。
『かーんざーきさーん!とぉりゃ!』
神崎さんの背中に飛び蹴りをくらわす。加減はしたから大丈夫。
神「ってーなオイ!この泣き虫が調子に乗ってんじゃねぇ!」
頭を乱暴に撫でられ、慌てる。割とセットに時間かかったのになんてことを!ぐしゃぐしゃになった髪を隣にいた夏目さんが直してくれる。天使。
『神崎さん、こーゆー違いが女子を引き付けるんですよ。』
神「お前に言われてもうれしくねーよ。」
『えー。俺だってこんなにかわいい女の子ですよ?』
いつもみたいな茶番をやっていると兄さんが隣のクラスからカメラを持って現れた。
姫「おら、こっち向け。」
『可愛くとってよ!』
姫「元がダメだから可愛く写んねーよ安心しろ」
『くそハゲ』
姫「お前ら神崎一派のせいで雨深の口が悪くなったじゃねーか!」
兄さんは私たちの写真を撮った後、他の奴も撮ってくると言って教室を出て行った。
.