kick off
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「名前ちゃん来てたのね。今日は誰を描いたのかしら?」
『今日は緑川さんです。』
「これまた上手ねー。名前ちゃんのお陰でウチのクラブのホームページの閲覧数が伸びてるのよ。ありがたい事だわ!」
『い、いえいえ!私は趣味で描いてるだけですから!』
この前チラっと閲覧数を見たらおそろしいくらい伸びていた。批判コメントも見えたがそれ以上に地元の人の感謝コメントやリクエストコメントが多かった。ここまで有名になるつもりはなかったんだがな。
「有里さん、その子誰?」
「あ、堺さん。この子が例の子ですよ。」
例の子てなんだ。有里さんはいったいどんな説明したんだ。
「まじで?今度俺のも描いてよ!」
「では、次の機会に描かせて頂きますね!」
よっしゃ!といって握手したあと控え室の奥の方に行ってしまった。
というか、握手....手が洗えなくなるわ。
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