Dream
□J … Office Love
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「 おはよ。しおりちゃん。今日も早いね。 」
「おはようございま〜す。」
私は、いつも事務所に一番乗り。
じゃないと、仕事が終わらない…
「…ok.Have a good day. bye.」
朝早くないと、海外の取引先と直接連絡取れないし、色々不便なんだよね。
「 しおりさん。おはよーございます。 」
眠たそうな顔で、私の席の横に座る王子は、岩田剛典。
「岩ちゃん、おはよ。この資料、作っておいたから、最終確認よろしくね。」
「まじっすか?さすが しおりさん!仕事早い! 」
かわいい後輩だもんだから、甘やかしてしまう(笑)
「 しおりさん。ちょっといい? 」
呼んだのは、上司の小林直己さん。
「はい!」
入社してからというもの、何かと頼りにしてもらってる。
「申し訳ないけど、このプレゼン資料書き込んだ通りに、修正してもらえる?」
「了解しました。」
「よろしく。」
直己さんは、パソコンを片手に会議室へと入っていった。
忙しいんだろうな‥直己さんが席にいることは、ほとんど無い‥
「さてと、取り掛かるか…」
気合いを入れたと思ったら、
「 しおりちゃん。悪いけど、コーヒー出してもらえる? 」
次は、同じく上司のナオトさん。お客様が来る予定だったので、準備は万端♪
「は〜い。すぐ行きます。」
「しおりちゃん、こっちもよろしくな!」
もう一方からの、声はお兄ちゃんみたいな先輩の山下健二郎さん。
「ナオトさんのところ終わったら、すぐ行きます。」
「よろしく〜」
そんなこんなで、一日が終わろうとしていた…
ちょっとしたラウンジで、束の間の休憩
「ん〜っ、はぁ〜」
大きく伸びをして、息を吐くと、頭に手が置かれた。
見上げるとそこには、
「お疲れ様。」
隆二!
見られたぁ…恥ずかしい…
「…お疲れ様〜」
「仕事、やり過ぎじゃない?」
「そぉ?隆二のほうが忙しそうだし(笑)」
「 しおりは、他の人の仕事受け過ぎだよ。 」
「みんな忙しいから。しょーがないよ。」
「自分の仕事だってあるでしょ?」
「う…断れない性格で…(笑)」
「無理しない程度にな」
出た、隆二スマイル!
「しおり、今日飲みに行かない?」
「うぅ・・残業なんだよなぁ…」
「金曜日の夜に?寂しくない?(笑)」
「どーせ、寂しい奴ですよ〜」
「拗ねてないで、行こうよ。」
「でも、会社の女性陣的に回したくないし・・・」
「なんだよそれ。(笑)」
隆二君、アナタはこの会社でとても人気があるんです。。。
ココで話しているのも怖いのです・・・
「そんなの気にすんなって」
「う〜〜〜・・・わかった。」
「じゃ、20時にココでいい?」
「間に合うように、頑張ります。」
「じゃ、あとで。」
「は〜い」
そわそわしながら、仕事を片付けていると、
「 しおりさん、なんか良いことありました? 」
岩ちゃんがジーッと顔を見てくる
「ん?何もないよ?この後、約束があるだけ♪」
「だって、さっきと全然顔違いますよ」
「そぉ?」
自分の顔をペチペチ触ってみる
「男?」
「誰だっていいでしょ〜。仕事、仕事!」
「はぁ、男かぁ」
なんだ?そのため息は?
岩ちゃんは、ちょっとふてくされた顔でパソコンに向かう
腕時計を確認すると、約束の時間をとっくに過ぎていた
「ヤバイ!お疲れ様でした!」
急いで帰る支度をし、約束の場所へ走る
「隆二、ごめん!」
「お疲れ(笑) 気にしないで、行こ。」
「うん。あれ?臣は?」
「え?なんで、臣?」
「いや、てっきり来ると思ってたから」
「あいつ、今日は接待だよ。」
予定をよくご存知で…
ん?ちょっと待てよ?
ってことは、二人?
「 しおり、どーかした? 」
「べ、べつに!何でもない。行こ!」
二人かぁ…緊張するなぁ…