Dream
□J … Office Love 5
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プロジェクトも軌道に乗り、残業も少しずつだけど、減ってきた。
珍しく、同期の亜紀からお誘いがあり、今日は2人でサシ飲み。
「臣、今日は帰るね!」
「お疲れ。後で合流するわ(笑)」
「あ、俺も!」
「臣も、岩ちゃんも却下!(笑)」
ケチっと不貞腐れる二人をあとに、待ち合わせ場所へ向かう。
「お待たせ!」
「おつ!今日、イタリアンでいい?」
グルメな亜紀の連れて行ってくれる店にハズレは無い。
「亜紀のオススメなら、なんでもOK!」
「任せとき〜♪」
会社の最寄り駅から、一本入ったところにお店はあった。
「Barだけど、ご飯美味しいんだよ。」
「オーダーも、お任せします♪」
「んじゃ、取り敢えずビール!(笑)」
女だけだと、どうしてこうも楽しいんだろ。
二人でワインのボトルを半分くらい空けた頃
「しおりさ、最近綺麗になったけど、恋でもしてる?」
「え?そう?褒められると嬉しい♪」
「それで?どうなの?」
臣も知ってるし、亜紀なら良いよね。
「実は、隆二と付き合ってる。」
「え〜!いつの間に?」
「臣のサポートに入る前だよ。」
「そうだったんだ。何か嬉しい!」
「ありがと。でも、会社では内緒ね。」
「バレたら、殺されるね(笑)」
「マジでヤバイ!(笑)」
「そういえば、しおりさ、ホントに気を付けなよ。」
「何に?」
私はキョトンと答える。
「後輩に聞いたけど、しおりの課のイケメン狙ってる子達が、かなり愚痴言ってるみたいだよ。」
「特別何かしてるわけでもないし、何でかな?隆二との事もバレてないハズだし・・・」
臣のサポートになってからは、話すことが当たり前になってるけどさ、それは仕事じゃん?
「残業後、臣とか隆二とか一緒に帰ってるの、見られてるみたい。」
「マジで…?でも、夜遅かったら、男なら心配して送ってくれるでしょ?」
「ま、それがあのお三方なら、話が別なんだよ。彼女達は…」
ホントに闇討ちに合うかもな…
「同期だし、同じ課だし…しょうがないのにね。ま、隆二のことは、バレないようにしなよ。女の嫉妬って怖〜いから!私にはわかんない世界けど〜」
う〜ん…確かに最近は、一緒に帰ること増えてたかもな…
「取り敢えず、気をつけるわ。」
「ま、何もないでしょ。ドラマじゃあるまいし(笑)」
「だよね。(笑)」
もっと、慎重に考えておけばよかった・・・