Dream

□J … Office Love 4
1ページ/4ページ


臣が帰ってきてからと言うもの、
以前より忙しいじゃないかと思うくらい、
残業の日々が続いた。



はぁ〜疲れたなぁ…
これ、どーしようかな。



臣に聞きたいことあっても、日中は、会議で席に居ることがほとんど無い。



ホントに忙しくなっちゃったなぁ



隆二とは、事務所で顔を合わすくらいで、
あとは「帰るメール」くらい…



温泉旅行を思い出すと、身体が熱くなり、寂しさが増す…



岩ちゃんは前方で、たまにデスクトップの隙間から、王子スマイルで顔を出す。
…ちょっとした私の癒やしだったりする…



土日も、私が仕事で居なかったり、
隆二が接待で居なかったり…



すれ違いの日々が過ぎていた。



今日は、何時に帰れるかな…



定時過ぎに、臣が帰ってきた。



「臣、今日あと何処までやればいい?」



「そうだな、この資料見直して。終わったら帰っていいよ。」



「了解!今日は、早く帰れるかも♪」



嬉しくなって、隆二が居るか確認するが、姿は見えなかった。



直帰かな。



メールしてみよ♪



『今日もう少しで帰れるかも!一緒にご飯たべない?』



さてと、とっととやっつけよ!



黙々と、チェックをしていると、
あっという間に時間が経っていた。



「そろそろ出来上がる?」



臣が覗き込んでいた。



「わっ、ビックリした…近い…」



「あ、すまん…しかし、集中してたな(笑)
終わりそうなら、俺も終わったから、一緒に帰るべ。」



「あ、待って。」



LINEを確認しても、隆二の返信は無く、既読にもならなかった。



今日は、無理ってことかな。残念。



「あと、もう少し掛かるけど、先帰る?」



「待ってるから、終わったら声掛けて。」



「は〜い」



意外と時間が掛かってしまい、1時間ほど経過していた…



「終わったぁ〜!」



「お疲れさん。」



「ゴメンネ遅くなって。でも、いつもより早いって、テンション上がる(笑)」



「飯、いく?」



LINEを確認するが、変化なし…
諦めよ。



「ラーメン!」



「じゃ、行こ。直己さんも行きます?」



「いや、俺はいいよ。今日は家にあるから。お疲れ様。」



直己さんには、長年同棲している彼女がいるらしい。



「家に帰って、誰か居るって良いよねぇ」



「そうなのかな?俺は一人が楽かな。」



「そのうち分かるって。」



同じ時間に上がれる時は、ご飯を食べてから帰る機会が増えた。



「次の出張いつだっけ?」



「この調子なら、月末だな。お前も来る?(笑)」



「ドコドコ?」



「New York」



「マジ?行きたい〜。でも、私って日本に居なきゃ意味ないじゃん…
もぉ、期待させないでよ〜………っ?!」



私はその場に立ち止まった…



「ん?どうした?………っ?!」



私の視線の先を、臣も確認する…



隆二が、女の子と歩いていた…
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ