Dream
□J … Office Love 4
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臣が帰ってきてからと言うもの、
以前より忙しいじゃないかと思うくらい、
残業の日々が続いた。
はぁ〜疲れたなぁ…
これ、どーしようかな。
臣に聞きたいことあっても、日中は、会議で席に居ることがほとんど無い。
ホントに忙しくなっちゃったなぁ
隆二とは、事務所で顔を合わすくらいで、
あとは「帰るメール」くらい…
温泉旅行を思い出すと、身体が熱くなり、寂しさが増す…
岩ちゃんは前方で、たまにデスクトップの隙間から、王子スマイルで顔を出す。
…ちょっとした私の癒やしだったりする…
土日も、私が仕事で居なかったり、
隆二が接待で居なかったり…
すれ違いの日々が過ぎていた。
今日は、何時に帰れるかな…
定時過ぎに、臣が帰ってきた。
「臣、今日あと何処までやればいい?」
「そうだな、この資料見直して。終わったら帰っていいよ。」
「了解!今日は、早く帰れるかも♪」
嬉しくなって、隆二が居るか確認するが、姿は見えなかった。
直帰かな。
メールしてみよ♪
『今日もう少しで帰れるかも!一緒にご飯たべない?』
さてと、とっととやっつけよ!
黙々と、チェックをしていると、
あっという間に時間が経っていた。
「そろそろ出来上がる?」
臣が覗き込んでいた。
「わっ、ビックリした…近い…」
「あ、すまん…しかし、集中してたな(笑)
終わりそうなら、俺も終わったから、一緒に帰るべ。」
「あ、待って。」
LINEを確認しても、隆二の返信は無く、既読にもならなかった。
今日は、無理ってことかな。残念。
「あと、もう少し掛かるけど、先帰る?」
「待ってるから、終わったら声掛けて。」
「は〜い」
意外と時間が掛かってしまい、1時間ほど経過していた…
「終わったぁ〜!」
「お疲れさん。」
「ゴメンネ遅くなって。でも、いつもより早いって、テンション上がる(笑)」
「飯、いく?」
LINEを確認するが、変化なし…
諦めよ。
「ラーメン!」
「じゃ、行こ。直己さんも行きます?」
「いや、俺はいいよ。今日は家にあるから。お疲れ様。」
直己さんには、長年同棲している彼女がいるらしい。
「家に帰って、誰か居るって良いよねぇ」
「そうなのかな?俺は一人が楽かな。」
「そのうち分かるって。」
同じ時間に上がれる時は、ご飯を食べてから帰る機会が増えた。
「次の出張いつだっけ?」
「この調子なら、月末だな。お前も来る?(笑)」
「ドコドコ?」
「New York」
「マジ?行きたい〜。でも、私って日本に居なきゃ意味ないじゃん…
もぉ、期待させないでよ〜………っ?!」
私はその場に立ち止まった…
「ん?どうした?………っ?!」
私の視線の先を、臣も確認する…
隆二が、女の子と歩いていた…