Dream

□J … Office Love 2
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あれから、岩ちゃんとは、ギクシャクする事もなく、
お互いスッキリして、今まで通りに戻った。
というより、以前より仲良くなった気がする…



「岩ちゃ〜ん!コレこのまま提出するつもり?やり直し!」



「しおりさん、厳しいなぁ…」



「ナオトさんに出しても同じこと言われるだけ!さっさとヤル!」



斜め前からは、臣の視線が気になる…
最近、臣の様子がおかしい気がするんだよな。



何かあったのかな?
誘ってみるか?
でも…やっぱヤメタ…女子怖いし…



タダの同期+同じ部署ってだけで、警戒心が半端ない…



仲の良い子からの、情報を聞く限り、
あんまり良く思われていないみたいだ。
面倒臭い…



「おし、帰ろ♪」



「 しおりさん、帰ります?」



「うん。何かある?」



「いえ、一緒に帰りましょ♪」



「ヤダ!(笑) あの仕事終わったの?」



「まだ…」



「じゃ、頑張って!」



チョコを一つ岩ちゃんの机に置いて、帰る支度をした。



「お疲れ様でした〜」



DVDでも借りてこようかな♪



久しぶりに少し早く帰れる喜びで、浮かれて歩いていると、
後ろから鞄でお尻を叩かれる…


「いった!」



振り返ると、臣がいた。



「帰るべ」



「臣か」



「俺じゃ不満か?」



「不満。じゃぁね。」



闇討ちなんて、ゴメンだ。



「駅にいるから。」



そういうと、さっさと歩いて行ってしまった。



何か話しでもあるのかな?



まぁ、いいか、駅へ向かお。



改札口の近くで、臣を見つけ声を掛けた。



「どうしたの?何かあった?」



「とりあえず、帰ろ。」



「う、うん。」



その後も、特に話すこともなく、電車に乗り込む。



少し早いだけで、こんなに人がいるんだ…



朝のラッシュ程ではないが、混雑していた。



潰されないように、守ってくれている臣の体温を背中に感じる…
何か緊張するわぁ



駅に到着し、ホームへ飛び出すと、手を引っ張られた。



「こっち」



「あ、はい。」



臣に連れてこられたのは、【SOUTHSIDE】だった。



「臣も、ココ知ってたんだ。」



「隆二に教えてもらった。」



そりゃ、そっか。仲良しだもんね。



「しおりも?」



「隆二に教えてもらってから、何度かね。」



お店に入ると、ELLYが驚いた表情だった。



「こんばんは。」



「珍しい組み合わせだね」



「私も驚いてる(笑)」



「お前かなり来てるな」



「夜ご飯を作ってもらってます♪」



「自炊しろよ(笑) ELLY、ビール2つ」



「了解」



二人で飲むのは、初めて?
臣と、話をするのも久しぶりかも。
会社では、業務以外で話しないようにしているから、余計かな。


それにしても、臣ってキレイな顔してるなぁ…羨ましぃ



ボーッと臣の顔を眺めていると、



「何?」



「キレイな顔してるなぁって、思っただけ。」



「何それ(笑) 酔っ払い?」



「まだ、全然飲んでませんよ。」



「なぁ、しおり、岩ちゃんと付き合ってるの?」



「どっからそんなデマが?付き合ってないよ。」



「告られたんだろ?」



「何で知ってるの???」



「岩ちゃんから、聞いた…」



「岩ちゃんに?」



何で臣に話してるの?
よくわからんなぁ…
知ってるならいいか。



「告られたけど、断った。」



「せっかく告られたのに、勿体ない」



「私には、岩ちゃんみたいなイケメン勿体ないよ」



「まぁね(笑)」



「ヒドッ」



「そっか。断ったか。」



「この先、彼氏なんて出来ないだろうな。(笑)」



「そーかもな。」



「酷すぎる…」



今日の本題はコレか。
私を見ていたのも、この所為ね…



「残ってたら、面倒見てやるよ(笑)」



「そりゃ、どーも。」



支えていたものが取れたのか、
スッキリした顔で楽しそうに笑っていた。



臣が、笑った顔も久しぶりだな。


良い顔してるなぁ。
モテるのもわかる…
口さえ悪くなきゃね(笑)
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