歌詞連想小説
□だからバイバイ
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「何か辛い事でもあったんですか?」
袋に詰めながら問いかける。
「な、なんでもないです‥」
お金を置いて足早に店を出た。
別に‥辛くない‥辛いけど…つらいって思ったら負け‥。
冷たい頬に涙が伝う。
「あの‥スプーン‥」
「ありがとうございます‥」
スプーンを手に取ればそのまま腕を引っ張られて抱きしめられる。
「別れた?」
「な‥んで‥」
「いやだって。いっつも一緒にいたし‥」
そっか。初めてじゃないんだ、会うの。
って、なんで抱きしめられてんの?!
離れようとするも力が強くて離れられない。
「また重い事でも言った?」
「‥失礼ですね‥」
「俺なら全部受け止める。」
顔を上げれば唇が重なる。
「ッ‥//」
もう一回‥信じてみようかな。