long story
□想い
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淳 side
僕の初恋はあまりにも近すぎて、ちょっと複雑。
気づいたら僕をどんな目でみるのかな、抱きしめてくれる?
それとも…軽く受け流して変わらない日常をおくる?
j「ただいま、パパ」
k「おかえりー。」
いつもと変わらない日々。
帰った時に頭を撫でるのも。
j「もう、パパったら」
r「おかえりなさい、淳くん」
パパの彼女が家にいるのも。
j「あ、いらしてたんですね。」
今日もにっこりと作り笑いがお上手で。
だけど悔しさが顔に出てますよ?
毎回すれ違い様に軽く舌打ちなんかしちゃって。
"作ったお顔が台無しですよ?"
って言ってやりたい。
怒りにまかせて部屋のドアを強く閉める。
大きな溜め息。
下から聞こえるパパの笑い声。
全部独り占めしちゃいたい。
色々試してみたら結構手応えはある。
もういっそのことこのまま奪ってしまおうか。
やっときた、僕のずっと考えてた作戦を実行するときが。