☆物語★
□兄弟
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豊『寂しいから早く帰って来て、お兄ちゃんって言って。』
淳「…やだ。」
ばかだよ、きっとこの人。
きっとじゃない確実に。
豊『言え。シナモンのぬいぐるみ買わないぞ。』
淳「淳、寂しいから早く帰って来て…?」
豊『釣られたか。わかったよ、ゆたにぃ早く帰るからねぇ!』
淳「帰ってこなくていいよ!バイバイ!」
もー…弟を物で釣るとか最低…。
って研二兄ちゃん落ち込んでる?なんでなんで!?
淳「研二…?」
研「…俺も遠く行ったら早く帰って来てお兄ちゃんって言ってくれる?」
言うに決まってるじゃん。
だって、大切なお兄ちゃんでもあり恋人でもある…。
離れて暮らしてるから尚更
淳「…寂しいよ。淳を置いてかないで?1人にしないでよ。淳も…淳も研二兄ちゃんの所行きたい…。」
気づいたら言葉に出しちゃってて困ってる様子。
ごめんなさい、研二兄ちゃん。
研「よし!!鬼ババァに言ってみる!!!」
淳「研二…。」
研「大丈夫、俺が幸せにしてあげるから。」
ポケットからスマホを取り出してお母さんに交渉。
きっと無理だろうけど嬉しいよ、僕。