J9 基地のゲート2

□消えないで H2CO3
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「あ、ついでにもひとつCheersしてよ。あのさ、俺ちゃんあん時、ほんっっと最初の一秒だけ、、、女の子にブラスター向けられたと思ったーー!!」

「あっ、、、こっのやろーっっ!よくも今まで黙って、、、」

 あはははは、言っちゃった!言っちゃった!
 よし、撤退っ。部屋から出られる程度の服、とっくに着ちゃったもんね。追って来れまい?バスタオル羽織っただけのキッドさん。
 ドアのパネルに手を置いてニヤリと振り向くと、部屋の真ん中で仁王立ちしてたキッドは肩からバスタオルを落とす勢いでグラスの炭酸水を飲み干し、そのグラスを、、投げつけてきた!

「ぎゃーーっ!ななな、なんてことすんのよ!投げても割れないジュノースタジオ製だからって!!、、あ、、ほんとに割れないんだコレ?!すげーなっ」

「あの宣伝文句マジだったのか。ほんとに割れてねえや。良かったなボウイ」

「良かったなじゃありませんよ!試すなよっ、まったくもう!」

 まったく、、、もう。グラス投げたりブラスター向けたり欲まみれだったり格好よかったり。今はオヤスミのキスを待ってるただの可愛い恋人。引き止めるつもりなんか無いくせに全裸のままで。

「帰る気満々だな」

「ん、、、おやすみ、、、、、」

 帰る気はあるのに未練たらたら唇を離す。こういうとこ、きっとなめられてんだろうな。

「な、明日の午後、泳ぐの付き合ってよ」

「センタールームの奥のプール?なら午前中に海パン買わねえと」

「午後は、誰も居ないだろ」

「ああ、みんな出かけ、、、えっ、、」

 俺の顔と、何も着てない自分の体とを視線が往復する。
 そう、そゆこと。

「オマエやっぱり、いつもと違うコトしたくてしょうがねえんじゃ、、、?!」

「いつまでも見せつけてるから思いついちゃったワケよ?水の中でどんな風にゆらゆらするのかじっくり観察しちゃうからヨロシクー。ほら、ドア開けるぞ。さっさとベッドに戻りな」

 まだ何か言いたげなもっそりした仕草でバスタオルを拾ってるけど、ありゃ絶対、明日になっちまえばノリノリだ。
 水の中でゆらゆら、、して、させて。それから表返し裏返し、だな。
 もっとも笑い転げて終わりって可能性、高いけどな!






 あのさ、そいでどうなったって、、、プールサイドは戦場だったよ。シンの部屋からノリノリで水鉄砲を持って来たキッドのせいで。





      ーーーendーーー
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