【短編書】

□思うが儘に side:M
1ページ/2ページ




夢を見る



金髪の蒼い瞳が、俺の方を見て、何か言っている


「なんて言ってるんだ?」


そいつに問いかけてみても、聞こえない


何も…何も…


俺は、そいつに近づく


そいつは俺が近づくと逃げる


だから、俺は追いかける


何を言っているのか、知りたくて追いかける


追いかける程、相手は遠ざかって行く


「待てよっ!」


必死になって、頑張って、追いかける


それでもそいつは更にスピードを上げて遠ざかり、見えなくなっていく


「待てって!トーマっ!」




.
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ