ひかりのおはなし 及川

□●ひかりくるしむ G
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こーいう天気が良い日は外でお昼に限るよね!

お昼休みのチャイムと同時に遥ちゃんの教室へとむかう。


「遥ちゃん!おひる行こう」

「う、うん」


俺は遥ちゃんと並んで、屋上のあの特等席でご飯を食べた。

相変わらず日傘は必要のようで。

たわいもない話をして笑いあう。

そんな何でもないようなことが、楽しかった。

心が温かくなるような空間だった。




****************



何度か同じように過ごし、

また教室へ迎えに行った。


「遥…ちゃん?あれ?居ない」


お昼に会えなくても、部活には来る。

お昼はどうしたのかと聞くと、職員室に行っていたとのこと。

初めこそ納得したけど、
それが毎日続き、次第に部活も体調不良とかで、来なくなってしまった。



****************


さすがにおかしい。

前に話した時みたいに、放課後のチャイムと同時に下駄箱に走る。


「遥ちゃん!」


そこには、もう学校から出ようとしている遥ちゃんの後ろ姿。


「どうしたの?本当に体調悪いの?一言言ってくれればいいのに。

…俺のこと避けてる?」

「やっぱり、私にとってひかりは眩しすぎたんです。ひかりにとって私は邪魔だったんです」

「…どういう意味?」


ちらりと少しだけ俺を見たその目
は少し暗く潤んでいるようにもみえ…
俺の質問に答えず、それ以上振り返らず外へと消えていった。

その姿を呆然と見つめる。

ひらりと紙が足元に落ちた。


「…」


女子の嫉妬の強さを見ることになる。


その紙をぐしゃりと握りつぶし
姿の消えた先に向かおうとしたけど、
後ろから声をかけられた。


「こんなとこにいたのかよ。
部活いくぞ。

…どうした」



振り向いた俺の顔はどんな顔をしているだろう。

いつもと違うんだろう。
岩ちゃんがいつもと違う顔で見てきてるから。


「岩ちゃんさ、遥ちゃんから、何か聞いてる?」

「あ?今日も体調良くないから休むって連絡は貰ったけど」

「何で主将の俺に言わないんだろ」

「おまえだと、要件それだけで収まらずウザいからだろ?」

「別に変わった様子はなかった?」

「…自分の都合の悪いところは無視かよ。
変わったところといえば、体調悪いからなのか、少しやつれ気味だったかな…」

「岩ちゃんさ、俺ってモテる?」

「はぁ?今それ聞くか?
俺が試合中ムカつくのは、お前がキャーキャー言われることだって前にも言ったろ。ウザ川」

「…そっか」

「何か今日は別の意味で気持ち悪いな、おまえ」
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