かふぇおれ関係から… 黒尾

□●勉強時の関係
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7月


もうすぐ夏休みなこの月に、今年も夏休みの前にやっつけなければならないアレが近づいてきた。


「真奈香!ノート見せて!」

「えー?またー?仕方ないなぁ。すぐ返してよね」

「さんきゅーっ!恩に着るよぉ」



真奈香の成績はトップクラスで周りから頼りにされている。

別に鼻にかけるわけでもなく頼まれたことは受けている。



「はーい!真奈香。今日勉強会開かない?」


そこにシロがやってきた。


「シロ。やっほ。でもごめん。今日はね、他のコと約束しちゃったんだよね」


ペラペラと花柄の手帳をめくる。ノート以外でもこうやって人気が高い。


「そっか。じゃあ仕方ないな。それなら他に空いてる日あるかな?」

「んー。じゃあ、明後日はどう?」

「いいね。その日やろう。ちょうどその次の日は俺空いてないし。…でクロは教室にい何でここにいるの?」 


今気付いたかのような感じ?
ま、いいけど。


「んだよ。いちゃ悪いかよ。俺は別件で真奈香に用事があってここにいるんだよ」


休み時間に親からの言付けを伝えようと真奈香に会いに来たら、次々と真奈香自身は声をかけてくるクラスメイトの対応するので、俺は後回しになって待っているのだ。


「ああ、ごめんごめん!クロ。シロと一緒にクロも勉強一緒にする?」


屈託のない無邪気な笑顔で聞いてくる。
隣にいるシロは、笑顔だけどちょっとひきつってる。
はは。俺はオジャマ虫だもんな。
実際ジャマしてやりたいさ。
でもなあ。


「そうしたいところだけど、明後日だろ?俺、その日予定があるんだよな。せっかくのお誘いだけど」

「そっか。クロ残念だなぁ。じゃあ、真奈香明後日な。クロ先教室に戻ってるなー」


ほっとした顔しやがって。
シロは手を振り帰って行った。

俺の前には、俺を見上げている真奈香。
…見上げる角度とか…。


「で、俺の用件は別なんだよね」

「そうなの?」

「真奈香んちのおばさんが、急用で家を空けるんだと。3日後。
俺の母さんから連絡入ってんだけど、メール見てるか?」

「え?あ、ホントだ」


ポケットから携帯を取りだして画面を確認したようだ。


「だから、夕飯は俺んちで用意するから来いって事」

「ごめんね。お母さんいつも急で」

「別にどうってことないさ。もう、小さい頃から良くあったことだろ。
真奈香んちは共働きだもんな。母さん、女の子が家に来るの楽しんでるからいいんだよ」

「ん。ありがと」

「でさ、その日は空いてるか?」

「空いてるよ?」

「じゃあ、ついでに勉強するか」

「ついでって何よ。勉強は大事だよ?」

「はいはい。じゃあ、そう言うことだから。俺戻るわ」

「はーい。おばさんによろしく言っておいてね」


去り際に手を振る。

一日前にシロに越されるけど、真奈香との時間を流れでとり付けることが出来た。
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