かふぇおれ関係から… 黒尾
□●肩寄せ合う?関係
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[真奈香視点]
梅雨の季節。
通学の朝も夕方も雨が降ったり止んでたり。
ちょっぴり猫っ毛の私としては、しとしと降る雨は少し憂鬱な季節。
だって、雨の日って髪の毛が爆発してしまう…。
だから最近は髪を結んでいることの方が多い。
「今日は2コに結んできたんだ」
「ポニーテールもいいね」
「すごい!器用に編んでるね」
朝、シロに会うと必ず髪型のことをほめられる。
シロは、前髪をちょっと切っただけとかでも気づいて声をかけてくれる。
女子としては結構嬉しい事。
…つまんないことに、クロと研磨は何も言ってこないんだよね。
話はそれたけど、話戻せば今日も下校時は雨。ちなみに朝も。1日中。
歩いて帰るだけでも、じんわり靴が湿ってきちゃう。
そんな憂鬱な日。
下駄箱で、自分の靴を取り出して足を入れるとヒンヤリした。
まだ乾いてないみたい。
テンション低めに学校を出て傘をさそうとしたら、後ろから声をかけられた。
「真奈香じゃん。今帰り?」
「やっほ。シロ。
シロも?」
「うん。今日は部活無いんだよね。一緒に帰ろうよ」
「いいよ。
あれ?部活休みならクロと研磨は?」
「別件あるみたいで。俺一人。二人で帰るのヤダ?」
「ううん。そんなこと無いよ。
むしろ、シロが今来てくれて私嬉しいよ。
雨の中帰るのって何だか憂鬱だから、一緒に帰れるのよかった」
「そっか。じゃ、帰ろ」
クロの名前が出た時はちょっと悲しそうだったけど、私の嬉しいの言葉に喜ぶシロ。
そこまで強くない雨の中、傘をさして、シロと並んで下校することになった。