かふぇおれ関係から… 黒尾
□●関係の再確認
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GW合宿。
今年は宮城県に遠征して、練習試合を多く組んでいるようだ。
明日は最終日。
烏野高校との練習試合がある。
《ゴミ捨て場の決戦》
そう昔は言われていたらしい。
そんな前日の夜。宿泊している合宿所。皆で雑魚寝。くじ引きで寝る場所を決め今回は俺とシロは隣同士になった。
たわいもない話をして、笑い合ったり、ゴロゴロしたり。
消灯時間を迎え、電気を消す。
「「おやすみ」」
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「クロ、起きてるか?」
しばらく経ってからシロが暗闇の中声をかけてきた。
「…ああ」
「わり。起こしたか?」
「いや、平気。何だよ」
「便所いこう」
「はあ?一人で行けよ。怖いのか?」
「違うって。ちょっと…いいか?」
夜の控えた声に少し緊張を感じ俺は無言で静かに起きあがった。
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静かな人気のないトイレでふたり並んで用を足す。
「あのさ、クロと真奈香って付き合ってんの?」
…そっち系の話か。
「シロくんてば、女子みたいな夜中の恋愛話やめてくださーい」
「ちゃかすなよ。こっちは結構真剣なんだけど」
…そうですか。真剣ですか。
「…付き合ってない」
「そっか。仲良さそうだったから、どうなんだろって思ってたんだ。
俺、真奈香の事、継続中だから。久々に会って、やっぱ好きだって再確認したんだよね」
「…そ」
「クロは?真奈香の事どう思ってんの?」
…またそれきくのかよ。
「…中学の時もきいてきたよな。俺も継続中」
好きだよ。
「幼なじみだよ」
「…分かった。
ゴメンな。起こしちゃって。確認したかったんだ。じゃ、今度こそ。
おやすみ。明日の試合がんばろう」
「おう。おやすみ」
おやすみ。俺の気持ち。