かふぇおれ関係から… 黒尾
□●幼なじみ4人の関係
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[黒尾視点]
3年になって、全校集会があった後、新しいクラスに移動してでの朝のホームルームの時間。
新しい担任が教壇に立ち話をしている。
俺の新しい席の後ろは空席。
初日から遅刻って誰だよ。
初めの席順は五十音順だから、俺より後は…
「さっそくだが今日から転校生がうちのクラスにきてるぞ。どうぞ入って」
ガララ
教室の前ドアが開く。
ひゃぁ
小さな悲鳴のような声が教室に漏れる。
皆の視線の先には一人の長身の男子
切れ長の目に黒目がちな瞳
唇の左下にほくろ
髪の毛は白に限りなく近い灰色
白に近い…
「シロ!?」
ガタンと立ち上がった拍子に椅子は倒れ大きな音を立てる。
「クロ?クロじゃん。久しぶり!」
嫌みっけの欠片もない爽やかな白い歯を見せた笑顔。
「なんだ、黒尾知り合いか。とりあえず自己紹介してくれ」
その笑顔のまま話し出すシロ
「初めましてみなさん。俺の名前は、城峰達輝と言います。
城峰か達輝って呼んでください。
アメリカに2年住んでました。
その前はここの近所でした」
へぇー。クラスメイトの声。
「城峰の席は、黒尾の後ろだ。知り合いなら丁度良い。
黒尾、いろいろ面倒見てやってくれ。
今日はこれまで。気をつけて帰れよ」
きりーつ、れい
ありがとうございましたー。
出席番号1番のヤツが号令をかけて、初日のホームルームは終わった。