ひかりのおはなし 及川

□●ひかりくるしむ G
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女の子たちが見えなくなり、背中にいた遥ちゃんと向き合う。

胸を手でおさえ、苦しそうにする君の姿。


「…よかったんですか?いつも部活を見に来て応援してくれている人たちじゃないんですか?」

「別にね、あのコたちは居ても居なくてもいいんだ。
でも、居てほしい人が居なきゃ意味ないんだ」


遥ちゃんに触れたくて…
手を伸ばしたけど

一歩後ずさりされた。


「ごめんね。つらい思いをさせてて、気付かなくって。
俺、自分のことばっかり」

「私は…わた…しは…」


胸に当てた手は握りしめられたかと思うと


「…っは…」


先ほどとは違う苦悶の顔
ガクリと膝から崩れたおれた。


「遥ちゃん!?
どうしたの?遥ちゃん!!」


駆け寄り、遥ちゃんの肩を抱き起こすが目を開けない。

口元に耳をかざすと苦しそうな息は聞こえた。

救急車!救急車呼ばなきゃ!

ポケットに入れていた携帯で救急車を呼び、岩ちゃんに連絡をして、保健室の先生を呼んでもらった。

救急車がくる10分ほどの間、ものすごくものすごく永く永く感じた…。
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