小説(長編

□祭り
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羅母「羅騎〜?今日お祭り行くの?」

羅「いかない」

羅母「え?なんで?」

羅「ひとおおいし、めんどくさい」

羅母「今日花火やるんだってよー。」

羅「いえからでもみえるし。」

羅母「そう。ま、いいけど〜。じゃ、母さん玲奈ちゃんのお母さんと珠理奈ちゃんと祭り行ってくるからね〜。」

羅「わかった。」

羅母「ホントに行かないの?」

羅「うん。」

羅母「ふ〜ん。じゃ、行ってくるね!9時にはもどるから。」

羅「いってらっしゃーい。」


かあさんは、祭り行ったし、父さんはお仕事だし、映画でもみーよお。


ピンポーン


ん?誰かな?



ガチャ


羅「は〜い。」

優「らき!まつりいこーぜ!」

羅「あ、ゆうき!きょういかないよ。」

優「えー、なんでだよー。」

羅「だってきのうもゆうきといったじゃん。」

優「おまえしらねーのか?きのうよりきょうのほーがはなびおおいんだって!」

羅「へ〜。いえからでもみえるし。」

優「いこ〜よ〜。ら〜き〜。」

羅「いかないよ。だだこねてもむだだし〜!」

優「じゃ、いいし!ゆきちゃんさそっていくから!いーよーだ!」

羅「バイバーイ(笑」

優「いいよ!らきのわからずや!」


優希はそう言うと走っていってしまった。


羅「ふぅ〜。どうにか行ったな!よし、トトロみ〜よお!」


トトロのDVDをセットし、再生!


ピンポーン


も〜。優希のヤツ、また来たな。行かないって言ってるのに!


ガチャ


羅「だから〜、いかないって!」

玲「え、まつりいかないの?」

羅「あ、れなじゃん。じゅりなとおばさんとかあさんもういっちゃったよ?」

玲「うん。アニメみてたらいつのまにかいなくなってたの。」

羅「でも、ゆかたてんじゃん。」

玲「うん。まつりいこうとおもって、でもおかあさんもじゅりなもいないし、ひとりでいくのさびしいから、らきいるかな〜っておもったんだけど、いかないの?」

羅「うん。だってきのうゆうきといったし。」

玲「そーなんだ。」シュン

羅「・・・・・いきたいの?」

玲「うん。きのうはなびみてないから・・・でも、いかないなら、もうかえってきがえる。」

羅「きのういってないの?」

玲「うん。だから、たのしみにしてたんだ・・・」シュン

羅「・・・」

玲「・・・」

羅「・・・ハァ〜。じゃ、いく?」

玲「でも、らききのういったんでしょ?」

羅「うん。」

玲「だったら『いいよ。れないきたいんでしょ?』・・・うん。」

羅「じゃ、いこ!」ニコツ

玲「うん!」ニコツ


ハァ〜トトロ始まったばっかりなのに。でも、玲奈が、落ち込んだりするから・・・まぁ、母さん達のとこまで、おくればいいか。



羅「おまたせ!いこ?」

玲「うん!・・・あのさ?」

羅「ん?」

玲「て・・・つないじゃ、だめ?」

羅「て?」

玲「うん・・・」

羅「べつにいいけど?」

玲「じゃ、いこ!」


玲奈が手を出してきたので、その手をにぎった。玲奈の手はちっちゃくて、冷たくて、細かった





羅「ついた!」

玲「わ〜ひとおおいね。」

羅「だね。あ、かあさんたちさがそ?」

玲「うん!」

優「あ、らき!」

羅「あ、ゆうき!」

由「れなちゃんだ!」

玲「あ、ゆきちゃん!」

由「れなちゃんゆかたにあってるね〜!」

玲「ゆきちゃんこそ!」

優「なんだよー!まつりきてんじゃん!」

羅「だって、れながいきたいってゆーから。」

優「おれじゃ、いかないのにれなちゃんだったらいくのかよー!このー!」


優希が俺にこちょこちょしてきた


羅「わー、ごめんごめん!ごめんってばー!」

優「このー!」

由「ふたりともげんきだねー。」

玲「ほんとに。ゆきちゃんゆうきくんときたの?」

由「うん!ゆうきくんが、いえまできてくれたんだー。れなちゃんは?」

玲「おかあさんたちにおいてかれて、ひとりじゃさびしいかららきさそったの。」

由「ふ〜ん。てつないで、ラブラブだね(笑」

玲「っ!!ちょっと、へんなこといわないで!」

由「ごめんごめん。はなびみてくの?」

玲「うん!」

由「じゃぁ、ちゃんとふたりでみなきゃね!」

玲「え?なんで?」

由「しらないの?ふたりでみると、ラブラブになれるんだって!」

玲「そ、そうなの?」

由「うん!ともみねえちゃんがいってた!」

玲「そ、そうなんだ。」

優「はぁ、はぁ、つかれた〜。」

羅「おいかけてくるからだよー。あせかいちゃったじゃん!」

優「いいじゃん!あ、ゆきちゃん!コーラかいにいこ!」

由「うん!じゃ、れなちゃんがんばってね!」

玲「う、うん」

優「らき、れなちゃん、じゃーねー!」

羅・玲「ばいばーい。」

羅「なにがんばるの?」

玲「え、べ、べつに!」

羅「ふ〜ん、あ、あっちいこ!」

玲「うん!」


ふたりで歩きながらいろんな屋台を、みながら、はなしてた。


羅「れな、おなかすいた?」

玲「うん。でも、おかねもってないよ?」

羅「おれもってる!じゃ、やきとり、かってくるから、まっといてね!」

玲「うん!」



玲奈sid


羅騎が焼鳥かってくるっていうから、待ってるけど、ずいぶん遅いなー。


まだかな。


もしかして、どっかいったのかな。


ひとり、なっちゃった?


もしかしたら、さがしてるかも!


あれ、どこかな?


あっちかな。


全然みつからない。らきどこ?



羅騎を探してちょっと、歩いたけど、右みても左みても知らない人ばっか。なんか、急に不安で、涙がでてきた。


玲「らき〜」グスン





羅騎sid


とても並んでいたけど、やっといちばんまえまでこれた!


店「おう!兄ちゃん!何買うの?」

羅「やきとり!」

店「おう!じゃ、暖かいのがいいな!」

羅「うん!」

店「ほれ!2本おまけしとくね!300円ね!」

羅「わ〜!ありがと!はい300円!」

店「まいど〜!迷子にならないようにな!」

羅「わかったー!バイバーイ!」



玲奈焼鳥たべてたかな?肉嫌いだったような・・・あ、あのおばさんメロンパンもってる!


羅「ねぇ、おばさん!」

お「ん、どうしたの、坊や迷子?」

羅「ちがう!そのメロンパンください!」

お「あぁ〜これ?これ売り物じゃないんだよ〜。」

羅「そうなんだー」シュン

お「あ、でも別におばさんお腹いっぱいだし、もらう?」

羅「いいの?」

お「いいよ〜メロンパンくらい!ほら!」

羅「ありがとー!」

お「別にどうってことないよ〜!お母さんは?」

羅「おかあさんときてない!れなときたんだ〜!」

お「そうなの〜。じゃ、れなちゃんののこ、いってあげな。人多いから、
迷子にでもなったら、大変だからね〜。」

羅「うん!ありがとー!バイバーイ」

お「バイバーイ!」


あのおばさん優しかったな!これで玲奈も、よろこぶだろーな!あれ?確かここで待っててっていったんだけど、玲奈どこ?


「あの子迷子なのかな〜?」

「あー、あの浴衣着て泣いてた子?そーなのかな?」

「やっぱ、話かけといたほーがよかったんじゃない?」

羅「あの!お姉さん!その子どこにいた?」

「え?あ〜ちょっと歩いたとこの木の下で座りながら泣いてたよ。」

「知り合い?」

羅「うん!たぶんれな!きょういっしょにまつりきたんだけど、いなくなっちゃったの!」

「マジ?」

「じゃ、はやくいってあげて!ここの坂下ってすぐのとこにいたよ!」

羅「ありがと!」






「あの子かわいかったね。」

「まだ、小学校くらいかな?」

「なのに、しっかりしてたね〜!」

「いい彼氏さんになるんじゃない?」

「そうだね〜!」
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