月影のプレリュード
(完結)
イギリス東部の街・ナイトフィールド。にぎわう都市の片隅で、名前のない便利屋を営む青年がいた。助手は金髪ふわふわ少女。かたかたと窓をたたく秋の風。便利屋は今日も、ひそかに営業を続けている。
夏浜町の妖怪さん
(完結)
僕が暮らしているのは、妖怪たちが生活する、夏のまま季節の変わらない田舎町。広い古民家のひとつ屋根の下、ちょっと乱暴な狐の少女や、おしとやかな雪女さんと同居しています。
明日も雨模様
(完結)
梅雨時の深夜。川辺の道を散歩していた青年は、水遊びをする灰色の髪の少女と出会う。霧のようにあいまいな存在の少女は、同じく霧のように、どこへともなく姿を消した。