LONG BOOK


□人魚的眼泪W
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Xiumin side





公務から帰ってきて
あの子の部屋に行くと
部屋は空だった。


城中を探して中庭に出ると
セフンとあの子が
ベンチに座って夕日を眺めていた。



懐かしいな。



自分も昔よくここで見ていた夕日。
今ではなんだか遠い存在に思えた。



夕日を手で掴もうと
手を伸ばした。


その手は届くはずもなく
空をかいてストンと落ちた。



あの子を見ると
自分と同じ事をしていた。



どのような事を考えているのだろうか。



いつもあの子の顔は寂しそうで
どこか切ない表情をしている。



そして何か惹きつけられるようなものが感じられる。






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