LONG BOOK


□人形
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「……セフナ」




今日も。


苦い夜に縛られる



今日こそもやもやしたものを消すために聞き出すんだ……



何度目だろうか、熱くむしばむように体を重ねるのは。

唇は重ねない。キスのない行為を交えるのはとてもじゃないけど何か寂しかった。
どうして………

  
その中でも上でジョンイニヒョンが熱を帯びた瞳で僕を見つめながらぬくんだ吐息をあげてくれることが嬉しかった。


そのままずっと熱い視線で見つめて欲しい……


ジョンイニヒョンの頬を両手で包んで告げる


「…す…き……」


「…ヒョン、は好き…?」




ジョンイニヒョンは何も言わない

言わなかった




むなしく、自分の声が消えた。

まるで告白を消去されたような心細い気持ちになる


ふたりで、こんなに愛し合っているのに孤独を感じた。


汗が、じめっとしてて

頭痛がして


何より、目のおくがあつかった。



苦しい、苦い、夜

はやく過ぎればいいのに…





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