HelloGoodbye番外

□HappyHalloween!!
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「さて、と。まぁ大分パーティが賑やかになってきたところで元就と元親のとこにでも行ってみるか」


よいしょ、と腰をあげた紫乃に続いて空も立ち上がる。テニプリメンバーは何も言わずにそのまま着いていった。







「日輪大好き根暗なオクラ野郎!トリックオアトリートだ!!」

「帰れ」


元就がシュッと投げたCDロムは、彼に対して罵声をかけた元親へ真っ直ぐ飛んでいく。しゃがんでそれをかわした元親だったがその後ろには丁度今来たばかりな紫乃の姿。「あ」と口を開けた瞬間、CDロムは彼女の額を直撃した。


「ぽんちゃぁぁぁん!」

「なんだ、いたのか貴様等」


フンと鼻を鳴らした元就。紫乃は赤くなった額を若干気にしながらご自慢の石頭によって割れたCDロムを手にして「トリックオアトリート言ってないのにイタズラされたわ」と呟いた。その後ろで宍戸が「それイタズラのレベル越えてるだろ!?」と突っ込みをいれる。


「流れ玉にいちいち口を出すでないわ」

「とか言いながらチョコ餅をくれるナリ様マジツンデレ」

「もう一枚いくか?」

「そりゃ勘弁。アニキー、トリックオアトリート」


元親に向き直れば、彼はポケットに手を突っ込んで結構可愛い包装紙にはいった飴を取り出した。


「姫若子ぉ……」

「うっせー、やんねーぞ」

「そしたらイタズラすっからな」


結局は飴を渡す元親。ありがとー、と言いながら袋に飴をしまったところで、校内放送が鳴った。



《どうやらハロウィンを楽しんでいるようだね。いや、実に愉快愉快》

「あ教頭だ」

《どれ、私もひとつトリックオアトリートといこうか。そうだね、私が望むのは卿達の今持っている全てだ。五分以内に私のところへ持ってこれなかったら、この学校を爆破しよう》


宍戸達が「はぁ!?」と声をあげると同時に《では卿達の貢ぎを楽しみに待っているよ》と、校内放送が切れた。


「ば、爆破って……!?」

「ウチじゃ普通だぜ」

「普通なのかよぃ!?」


ガンッとショックを受けたような顔をした丸井。元親は「オゥ、普通だぜ」と何処吹く風と言わんばかりに頷いた。


「せっかくのお菓子が無駄になるのは嫌だな。よし、教頭ぶっ潰す」

「いいの!?」

「いーのいーの」


空がそう言えばテニプリメンバーは皆一様に「アリエネー」と首を振る。





ついでに言えばその後、紫乃のラグラージの"マッドショット"と空のゲッコウガの"みすしゅりけん"によって松永は吹っ飛ばされ、テニプリメンバーは改めてこの学園の異質さをその身に焼き付けるのだった。





HappyHalloween!!

(お菓子をくれなきゃイタズラするぞ!)




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