HelloGoodbye番外

□鬼さん此方 手の鳴る方へ
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そこは色とりどりの花が咲き乱れている、海のように広い見たこともない花畑だった。
その光景に思わず一瞬だけ息をするのを忘れる。


「な!いい場所だろ!!」

「うん」

「さて、この場所を知ってしまったからにはキミにも俺たちの仲間入りをしてもらおうか元親君」

「は?」

「おーい皆ァ!新しい友達連れてきたぞー!!」



「まことでござるかー!?」

「Hey、どんな奴だ!」

「あッちょっと待って、俺にも見せてってばぁ!」

「ああああああ旦那ジュースこぼしたあああああ!!」

「政宗様!穴を飛びこえてはなりませぬ、危ないですぞ!」



女子が声を上げると、ガサガサ!と茂みから3人の男子が顔を覗かせた。声を聞く限り、あと数人は中にいるようだ。

てか、なんで茂みの中から………。
そんな顔をしてたのか、ポニーテールの女子が笑顔で言った。


「ぽんちゃんがひみつきち作ったんだ!」

「ここひみつきち作れる場所たくさんあるから、皆それぞれのひみつきち持ってるんだわ。
あそこは、うーん、集会所みたいな?まー、行けば分かるさ!行こッ!」


タタッと花畑を走り出した二人に呆気にとられてポカンと見ていると、再びパンパンと手を叩く音。今度はたくさん。

見ると、女子達も男子達もみんな笑顔で手を叩いていて、口を合わせてこう言った。




鬼さん此方 手の鳴る方へ

(迷わずにこの足を踏み出した)




小学校3か4年生くらいの設定

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