HelloGoodbye番外

□エイプリルフール
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「あ、そうだ。俺な、恋人できたわ」


「「「「「ぶううううッ!!?」」」」」

「汚ぇなオイ」



ここはとある自然公園。


学校の昼飯メンバー(紅主従・蒼主従・お祭り男)で遊びに来てたら紫乃によるいきなりの爆弾発言に空以外のメンバーは勢いよく各々が口に含んでいた飲み物を噴き出した。


「え!?ちょ、え!?」

「なんだ。何か不満でもあるのか佐助」

「不満っつーか何つーか、いきなりすぎて俺様の頭が追いつかない」

「いいんじゃないかな」

「良くない良くない」

「てか、いつの間に!?」

「卒業式の日に先輩から告られた」

「なに、紫乃ちゃんの彼氏って俺様達と同学年なの!?」

「らしいよ。私も聞いたとき驚いたもん」

「Oh………」

「…………なんつーか、意外すぎる」

「で、その彼氏の写真とかってあるの?」

「まだないッ!!」

「自信満々で言うことでござるか」

「幸村が破廉恥だと叫ばない件について」

「恋人ができるということぐらいでは叫ばないでござるよ」

「ちゅーはしたよ」

「破廉恥でござるうううううううう!!!」

「あ、うん」

「嘘だよね!?紫乃ちゃん嘘だよね!?」

「さぁ?どうだろうね」

「つーか、てめぇは上杉先生んとこのアイツが好きだったんじゃねぇのか」

「普段からあんな熱々を見せられれば自然と撃沈するのは当たり前だろうね」

「え、知らないのお前等?佐助は中等部の頃にすでにかすがに自分の想いを伝えることなく撃沈してるよ」

「紫乃ちゃん、人の傷口抉って楽しい?」

「とっても」

「すげェいいSmileだな」

「いやぁ、それにしてもやっぱ意外だよね。紫乃みたいな人でも彼氏とかできるんだ。空もそう思うよね?」

「まぁ、そうだね。思った」

「俺もそう思った」





「……………………」

「ん?どうした幸村」

「某、今ケータイを開いたのでござるが…」

「うん」

「今日は、4月1日なのだな」

「「「「あ?」」」」

「そうだよ」

「つまり………?」




「エイプリルフールでしたあああああ!!」


「うわっドッキリの看板まで用意してたんかぽんちゃん」

「俺に恋人できるとか学生のうちはその可能性皆無に等しいから………あれッ?皆さん何故そんなお怒りに??」




その後、全力追いかけっこが開始されたのは言うまでもないだろう。




エイプリルフール

(心臓に悪い嘘は止めてくれ)



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