HelloGoodbye
□第二章‐第13話
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第13話
「謙信様まじ謙信様」
「綺麗好きにも程があるって普通。潔癖性かッ!」
「何だと貴様等!」
「ふふふ、つるぎ。きにせずともよいのです。かのじょたちは ほめているのでしょう」
「よくお分かりで」
「さっき武田先生のとこも見てきたけど、あと人のとこも意外と片付いてた」
「もっと雑になるかと思ってたのにな」
「ああみえて たけだも きれいずきですからね」
「見習えぽんちゃん」
「どーせ俺の部屋は汚ェですよ」
「ところで上杉先生、明日久しぶりに親方様誘ってレースしませんかレース」
「ああ。ライコウ、エンテイ、スイクンによるこのとにかく広い学園内5周レースか」
「婆娑羅学園名物だよね」
「よいですね。わたくしも ひさしぶりにやりたいと おもっていたところです」
「よっしゃ!俺もライコウも最近やってなかったからウズウズしてしゃーなかったんですよ」
「あと幸村の魂呼び戻すのも目的でしょ」
「おや? わかとらが どうかしたのですか?」
「あー、いやぁ。テニス部のマネージャー達にかなりの頻度で遭遇して絡まれてしまうっていう、黒田にも負けぬ不運っぷりでして」
「昨日もネギま食べながら「親方様…この幸村、まだまだ根性が足りぬようです……」とかってメソメソしてたから皆大好きレース大会で元気を出させようとですね」
「猿飛はどうした。アイツの子守りが仕事だろう」
「かすがちゃん、子守りひどいwwwww」
「アイツはアイツでダメージ喰らってるもんなァ。それに子守りでダメージ追加」
「………初めてアイツに同情した」
「歴史的瞬間だ。そう思わんかね上杉君」
「ふふ、そうですね」
「貴様、紫乃!謙信様に失礼だぞ!!」
「わーゴメンゴメン!謝るからシャーペンはおろせ!」
「シャーペンがこれほど恐ろしく感じたことはない」
「つーわけで、レースは明日の正午からグラウンドスタートでいいですかね」
「ええ。てかげんは しませんよ。ふふふふ」
「そりゃこっちのセリフですよ先生ー。俺もライコウも鍛えましたからハハハハ」
「ふふふふふふふ」
「ハハハハハハハ」
「見えない火花が散ってる気がしてならないよ。かすがちゃん、どっち応援する?」
「謙信様に決まっているだろう」
「揺るぎねぇwww」
3日目・午後
(ともかく頑張れ幸村、まだ魂は手放すな)
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