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□日本調査
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「現世の女の子も可愛いね!ヒュー!」
着物を着てる人いないし、噂の制服をまとったギャルもたくさん歩いてる!
「お!あの子のスカート丈短い!みえ…もうちょ…みえ…くっそ…」
「気持ち悪いんで横歩かないでください」
「なーに言っとるばい」
「どこ地方の方ですか、とにかく楽しむのは頭の中でお願いします。通報されますよ」
ところで、今鬼灯と現世に遊びにきている…気分の僕だけど、
実際鬼灯の現世の調査に勝手についてきただけ。
最初はくんなって言われたけど、薬のこととか現世で学べることもあるよー?って言ったら、しょうがないってさ!
意外と単純なんだね鬼さん!
そういうところも好きだよ。
「ところでどこに向かってるんだい?」
「特に指定していません。人が多い場所で調査します。特に若い層は流行のものが次々変わっていきますからね」
「全裸ブームとか来ないかなあ」
冗談で言ってみると、鬼灯はキッと僕を睨んだ。
「やややめて現世での暴力は通報ものだよ」
「わかってますよ」
「でも流行調べるとか難しくない?直接聞けばいいのに」
「それができたら困らないですよ。いきなり知らない男性に『今の流行って何?』とか聞いてきたら嫌でしょう」
鬼灯は帽子のつばを下げた。
確かに目つきは悪いけど、嫌に思う人いないんじゃない?とか思うけど言いません。
「なら僕が聞いてきてあげようか?」
鬼の返事を待たずに、近くにいた若い女の子のもとへ向かう。
「ねえ!僕今最近の流行について調べてるんだけどさ、教えてくれない?」
得意の営業スマイルで近づく。
後ろから戸惑ったような鬼灯の視線が伝わった。
『うーん…流行かあ…、あれ、お兄さん中国の人?』
「正确的解答!(正解)だから、日本の可愛い女の子の最近の流行が知りたいのさ!」
『お兄さんテンション高くておもしろい!名前は?』
「白澤!有名なしんじゅ…」
『有名…?あ!お兄さん中国で有名人なの??それっぽいと思ってたー』
『背高いしねえ、何かオーラが違うって言うか…生きてる世界が違うっていうか…?』
確かに生きてる世界は違うわ
「うーん…えっと…」
「そう!この方中国で人気者なんですよ(神獣として)」
鬼灯がずいっと会話に入ってきた。
日本人の女の子は小さく、155cmぐらいの子ばかりだったから
恐らく僕たちは巨人状態だ。
『え!?やばーい!!そうなんですか!?』
『どうしよどうしよ』
『お兄さんも…?何となく似てますよね…?』
「「似てない」」
言葉がかぶったせいで睨みあう。
一々真似してくんなと言わんばかりに睨みあう。
「私は書記担当です。流行の調査をしていますのでどうかご協力を」
『そっかー…お兄さんもかっこいいんだけど』
『だよね、帽子深くかぶってるから有名人の御忍び的なやつ?』
『それそれ!』
若い子は鬼灯の頭に視線を集めた。