小話集
□会話集 2
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コウ「クリスマスまであと少しだねー。今年も来てくれるかな?サンタさん」
ガトー「…今、何と言った?」
コウ「え?今年もちゃんとサンタさん来てくれるかなって」
ガトー「まさかとは思うが、お前はまだサンタクロースを信じているのか?その歳で」
コウ「信じるって何をだよ?あ、もしかしてガトー、サンタさんは居ないって思ってる?」
ガトー「思うも何も…居ないだろう」
コウ「そんな訳ないだろ!?だって俺の所には毎年ちゃんと来てくれるぞ?」
ガトー「…参考までに聞くが、去年は何を貰った?」
コウ「去年?去年は確か……そうだ、デンドロビウムに組み込む電子回路貰ったんだった!すっごく欲しくてさ、あの時は嬉しかったなぁ〜…」
ガトー「…それは、何処に置いてあったのだ」
コウ「クリスマスの朝、出勤してきたら俺のデスクの上にあったんだ。凄いよなサンタさんって!俺の職場まで知ってるなんて」
ガトー「…そうだな(誰がやったのかは知らんが…こいつの周りの人間はこいつを甘やかし過ぎだ)」
コウ「でも今年はちょっと心配なんだ。頼んだものがちゃんと貰えるかどうか」
ガトー「何を頼んだのだ?(今年も誰かがサンタクロースの真似事をするのか…)」
コウ「えっと…」(何故か赤面しながら口ごもる)
ガトー「高価な物か?(だとしたら大変だな今年のサンタクロースは…)」
コウ「その……物っていうか、時間?……あの、クリスマスの日は一日、その……ガトーと一緒に、居たいなって、思って…」
ガトー(しばし絶句)「…それを、誰かに言ったか?」
コウ「え?ううん、言ってない。だって言える訳ないだろそんな恥ずかしい事///」
ガトー「…これはあくまでも私の勘だが…今年もサンタクロースは恐らくきちんと来るだろうな、お前の所には(…甘やかし過ぎなのは自分もか)」
コウ「本当!?何か、ガトーが言うと妙に説得力あるよね。今年のクリスマスも楽しみだなー」
ガトー「そうだな…(来年こそは、甘やかさず真実を教えてやらねば…)」
何となく、コウってかなり最近までサンタクロースを信じてただろうなーと思いまして。
そしてガトーさんは、きっと来年も甘やかす(笑)