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□藤本ゼン様より。
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「僕と一緒にいるのが嫌になったの?だからそのクロームとか言う女子を僕に薦めるんだろ?僕から離れたいからそんな事をするんだろ?ねぇ、僕は気付かない内に君を傷つけてたの?それなら謝るよ。それとも僕に何処か悪いところでもあった?それなら言ってくれれば直すからさ、だから、僕から離れていかないで‥僕を嫌いにならないでよ‥!」

雲雀の口から次々と出てきた本音に骸は驚きに目を見開き、すぐさま弁解しようとつっかえつつも言葉を紡ぎ出す。

「ち、違います!雲雀君は悪くないんです!ごめんなさい!僕が悪いんです!だから雲雀君は悪くないんです‥!」

いきなり謝罪を述べ出す骸に雲雀は意味が分からないと言う様にその真意を確かめる様に骸を促す。

「どういうこと‥?」

すると骸はポツリ、ポツリ、と今まで隠してきた想いを吐き出すかの様に少しずつ語り出す。

「‥僕は狡い人間なんです。雲雀君と僕は友達なのに僕は雲雀君に抱いてはいけない感情を抱いてしまったんです。雲雀君は友達として僕と良い関係を築いてくれたのに、僕はそれ以上を望んでしまった。そんなの、雲雀君に対して失礼だ、っ‥。僕も雲雀君に友達としてそれ相応の対応を。と思ったんですが、やっぱり諦めきれなくて。僕の大切なクロームと君がくっついてくれれば諦めもついて友達として君の側にいれるかと思ったんです。‥ですが、多分それは上手くいったらいったで僕は何処にもぶつけられない後悔に苛まされるんでしょうね‥。僕は酷く欲張りだから‥。だから雲雀君は悪くないんです‥!ごめんなさい、折角友達になってくれたのに。ごめんなさい!友達以上を望んでしまって。‥時間はかかると思いますが、普通の友達に戻りますから、‥だから、雲雀君の友達としてまだ側にいても良いですか‥?」

骸は眼に大粒の涙を溜め、少し自嘲気味に、それでいて少しの期待を込め、雲雀に問うた。

「‥骸は勝手だよ。」

骸は雲雀のその言葉に怒られるのかと勘違いし、思わず身体を強張らせる。

「ごめんなさ「勝手に僕の気持ちを決め付けて、一人で完結させて‥。なんでそういう風にしか考えられないの。」

「へ、‥?」

骸の言葉を遮った予想外な雲雀の言葉に思わず間抜けな声を出してしまう骸。

「君は僕の事が恋愛対象として好きなんだろう?」

「は、い‥。」

雲雀はソファーに座る骸の前に立ち、少し屈んで骸の頬に両手を添える。

「な、にをっ‥んぅっ‥、ふ‥‥‥!//」

なんの前触れもなく、雲雀はいきなり骸の柔らかく女の子らしいぷっくりした骸の形の良い唇に噛みつく様な深い口付けをした。

「、ん‥んっ‥‥‥っやめてください‥‥!」

骸はそんな雲雀を軽く突き飛ばす。

不意を突かれた雲雀はそのまま骸から離れてしまう。

「何するのさ。」

キスを中断させられ、雲雀は少し不機嫌になる。

「何するのさは此方の台詞です‥!なんでこんなコトするんですか。」
(止めてくださいよ、余計諦めつかなくなる‥!)

「君は僕が好きなんじゃないの。」

「好きです。ですが、同情は真っ平です。」
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