ギアス短編
□痛み:スザルル
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「俺らしいって…なんだ?どういうのが俺らしいんだ?」
ルルーシュは、指の傷より、心の傷が痛んでるの?自分で気がついてないのかなぁ〜…
「今さっきのなし!!ね?…やっぱりどれもルルーシュだよ♪………痛い?ここ」
トンッと僕の人差し指をルルーシュの胸に突き立てる。
思った通りの反応をルルーシュがしたから、よくわかった。一瞬脅えたような顔をしたから……
「…………俺は、スザクには頼れない……スザクが頼りないんじゃないぞ?俺が情け…なくなる…から…」
痛いんだ……。
ルルーシュの心は痛みを耐えているんだ
顔を逸らすルルーシュを抱きしめてみた
「Σスザク!?…」
驚いてた…けど 一瞬ルルーシュが安堵したような気がしたから、ちょっと強く抱きしめた。
微かに肩を震わせていた。泣くの…我慢してたみたい。
「ルルーシュ……いつでも僕を頼って…」
僕の声を聞いてルルーシュは、ゆっくり顔を上げた。
瞳がゆらゆらと揺れていて、今にも泣きそうな顔…。
「……ありがとう」
ルルーシュは そう言うとまた顔を僕の肩に埋めた。
ルルーシュ…僕は、君を守りたい。だから、もっと頼っていいんだよ。どんなルルーシュでも 受け止めてみせるからー…だから、だからお願い1人で苦しまないで、ルルーシュ
僕の大切な人ー……
end----