ギアス短編

□痛み:スザルル
1ページ/3ページ

アッシュフォード学園---
今日のルルーシュの指には、バンソウコウが貼られていた。
怪我でもしたのかなぁ?
授業中ルルーシュの指ばかり見ていた…。時にルルーシュと目が合うが、笑顔を向けてまた僕は、ルルーシュの指へと目線をやる。



午前中ずっと見ていたのが、いけなかったのか?昼休みにルルーシュに呼び出された。
いつもの屋上にー…


「スザク…授業中ずっと見てたろ?俺の事…」


「…ルルーシュじゃなくて、ルルーシュの指見てた」


ルルーシュじゃなくて、は…余分な事だったかな?ルルーシュが不機嫌な顔をしながら、サッと右の手を隠したのが、わかった。


「……俺の指がどうした?」


隠しながら言うから 可笑しく思えてきた。さすがに笑っちゃ怒ると思ったから笑いはしなかったけど…


「怪我、したのかなぁ〜?って、」


「……あぁ…でも!これくらいたいした事ない!!」


隠してるのに?


「本当に?」



「あぁ……、スザク…指の傷より、心の傷の方が痛いって知ってるか?」



「どーしたの?いきなり…ルルーシュらしくない」

本当は、隠したいんだよね?心の傷ー…
それとも…やっと僕に頼ってくれるの?




次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ