犬かご企画集

□バレンタイン企画
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『自分だけ』

「すぐ戻って来るから此処で待ってて」

「何しに行くんだよ」

かごめはある物を取り替えるため“あっち”に行こうとしていた
犬夜叉は『何しに行くのか』と聞くが、かごめは『後からのお楽しみ』と内緒にする

「じゃ、行ってくるから待っててね」

「早く帰って来いよ」

かごめは井戸の中に飛び込み消えた

「‥‥‥‥‥早く帰って来いよ‥‥‥」

さっきかごめがいなくなったばかりだが、犬夜叉は寂しそうに井戸の縁に手を置き中をのぞき込んだ

「犬夜叉!此処に居ましたか」

「‥‥何だよ弥勒」

弥勒が慌てて探しに来た

「妖怪が、村の外れででましたよ」

「そうか」

「退治しに行かないですか?」

「俺がいかなくても、おめぇーと珊瑚で十分だろ」

「何ですかそのやる気のさなは」

「かごめが直ぐ帰るから待っとけって言ったんだよ」

犬夜叉は弥勒の方を見て言わず、ずっと顔は井戸の底を見ていた

「かごめ様が帰って来る前に片付けてまた戻って来ればいいじゃないですか」

「俺はいかねぇよ」

「妖怪を倒したら、かごめ様褒めてくれるかもしれませんよ」

ピクッ
弥勒の言葉に犬夜叉の耳が反応した
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