犬かご企画集
□2007年last企画
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『夢の中のお伽話』
「──め、かごめ」
「ん?‥‥犬‥夜叉」
眉間に皺を寄せ、ゆっくりと瞳を開いた
「早く起きろよ!!、皆寝ち待ったぞ!!」
「────んん!?」
かごめは犬夜叉の格好に目を疑った
緋色の衣は着ているが、頭に赤帽子に天辺に白いふわふわの丸い玉が付いていた
これはどうみても、サンタの格好だとかごめは思った
「え‥ええ?!、犬夜叉その‥その格好なに!?」
手を振るわせ犬夜叉を指さした
「何って、七宝やら村のガキにぷれぜんと、配るって言っただろ」
「わ、私がーーーー!!!
」
犬夜叉は背中に大きな真っ白な袋を提げていた
「ほら、寝てねぇでさっさと行くぞ!」
片手でかごめの手を上に引っ張り上げた
「────何ーー!!!この格好!」
かごめはいつもより足が風通しいいと自分の服を見下ろした
全身真っ赤の服に、制服より数ミリ短いスカート。白い綿がスカートの線に沿って付いていた
頭には犬夜叉と同じ帽子を被っていた
「何この格好って、かごめが国から着て来たんだろ」
「そ‥そうだっけ?」