犬かご企画集

□2007年last企画
31ページ/57ページ

『夢の中のお伽話』




「──め、かごめ」



「ん?‥‥犬‥夜叉」



眉間に皺を寄せ、ゆっくりと瞳を開いた









「早く起きろよ!!、皆寝ち待ったぞ!!」



「────んん!?」


かごめは犬夜叉の格好に目を疑った


緋色の衣は着ているが、頭に赤帽子に天辺に白いふわふわの丸い玉が付いていた


これはどうみても、サンタの格好だとかごめは思った



「え‥ええ?!、犬夜叉その‥その格好なに!?」


手を振るわせ犬夜叉を指さした



「何って、七宝やら村のガキにぷれぜんと、配るって言っただろ」


「わ、私がーーーー!!!



犬夜叉は背中に大きな真っ白な袋を提げていた



「ほら、寝てねぇでさっさと行くぞ!」


片手でかごめの手を上に引っ張り上げた



「────何ーー!!!この格好!」


かごめはいつもより足が風通しいいと自分の服を見下ろした


全身真っ赤の服に、制服より数ミリ短いスカート。白い綿がスカートの線に沿って付いていた

頭には犬夜叉と同じ帽子を被っていた




「何この格好って、かごめが国から着て来たんだろ」


「そ‥そうだっけ?」
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ