名探偵

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「ナマエさんは何のお仕事している人なの?」

「そうね、強いて言うならフリーターよ。」

と、にっこり微笑めばその顔は疑っていた。

「えぇ…嘘だぁ。ねぇ、ナマエお姉さんフリーターなら暇だのね?また遊んでくれる?」

すっかりパフェを食べ終わったコナンくんはさりげなく私に近寄りながらかわいい顔をして聞いてきた。

…今、盗聴器をつけられた。

何て末恐ろしい子。。

これが普通の小学生なら可愛いのに…。

「また会えたらね。そろそろ私は行くわ。コナンくんも早くお家に帰りなさい。」

本当にそろそろ時間が大変だ。

「…そうだねありがとうナマエお姉さん。バイバーイ。」

コナンくんははじめこそ不服そうな顔をしたが何となく空気を察したのか盗聴器を仕掛けた安心感からか私を解放してくれた。

「(出来るだけ会いたくないわ。)さようなら、気を付けてねコナンくん。」

ファミレスから出てコナンくんが角を曲がるのを見届けたあと取り敢えず物凄い勢いでホテルに帰り自然を装いながら服を水に沈めた。このタイプの盗聴器は確か防水でないからこれで潰れてくれただろう。

それから急いで事務局に戻った。



「遅かったなナマエ。」

声の聞こえる方に顔を向けると壁に寄りかかり煙草を口にくわえたシュウイチがいた。

「ええ、ちょっとね可愛いボウヤとデートしていたのよ。」

「ホォウ…ボウヤ、か…ならいい。」

シュウイチは思案顔をしたあとフッと笑うと

「まぁ、いい仕事に戻るぞ。」

そう言いながら仕事場へ戻っていった。



それを影から見ていたジェームズ。


全く赤井くんは素直でないな。

ナマエ君が戻ってくるのが心配でずっと待っていたと言えば良いものなのに。

そう、ナマエ君が出ていって一時間経っても帰って来ないのを見かねた彼は事務局内を探し周り挙げ句に入り口に近い廊下でずっと彼女の帰りを待っていた。その背には何かあったのであればすぐに出られるようにライフルを背負い手にはシボレーのキーを持って、だがね。
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