東京喰種

□番外編1
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これは私と貴将がCCGに配属される数日前の話。

私はCCGの偉い人(眠かったから名前忘れた。)に呼び出された。

「なまえ、君には苗字が無いね。便宜上必要でね配属初日までに考えて上司になる丸井君に伝えて欲しい。」

「‥…了解しました。」

その晩、私は全く思いつかなくて貴将に相談した。

すると貴将は何気なく、

「‥…なまえ、有馬になる?」

と、あの綺麗な目で言った。私の心臓は大きく跳ねた。


「‥…うん。」

多分貴将は考えるのが面倒で言ったのだろうけれど私はこれでも女の子である。夢見心地で返事をした。

そして、CCG初日。


「有馬貴将三等捜査官です。」

「有馬なまえ三等捜査官です。」

自己紹介をした。すると丸井特等は、

「有馬三等が二人いると面倒くせぇーな。確かなまえの苗字は自由に決めて良かったんだよな?」

「はい。」

丸井特等は真剣に考え始めた。

「んじゃあ、名無しの権兵衛‥名無し‥うーん、じゃあナナシノ、お前は今日から七篠だ。」

「‥…はい。」

あまり好みでは無かったが自分で決めることの方が苦痛だと脳が判断したのか勝手に返事をしていた。

その結果、私は今までずっと有馬になることは叶わず七篠なのである。
 

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