東京喰種

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12月23日

トントン

と、久々にドアがノックされた。


「なまえ。」


「貴将、久しぶりだね。」

顔を上げると明日来ると思っていた人物がそこにいた。


「明日、琲世にクリスマスパーティに呼ばれたんだ。なまえも来る?会いたがっていたでしょう琲世に。それに明日はなまえの誕生日でしょう。」

思いもよらない提案に顔を勢いよくあげた。


「私、外に出てもいいの?許可はとったの?」


ふと疑問に思ったことを口にすると、


「事後報告。」


「貴将らしいね。」


彼はどうやら背を預け合っていた頃とあまり変わっていないらしい。


「で、私の事はどう説明するのかしら、こんなに小さな子供を貴方が連れていたら大問題じゃあないの?」


「俺の子供でいいじゃん。」

彼は平然と言い放った。

この時私の胸はギュウっと強く締め付けられたが無視をした。


「馬鹿ね、貴方に子供がいたとなったら、相手は誰だとかそれこそ子供を連れているよりも騒ぎになるわ。」


「んー。明日までに考えるよ。」


貴将はボッーとしながら答えた。


「明日、楽しみだね。」


「そうだね。」


彼はそう言うと時計を見て


「そろそろ行くよ。また明日。」


「うん。明日ね。」


病室を後にした。
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